クリティカルシンキングについて③
※「実践型クリティカルシンキング21世紀スキル」/佐々木裕子 著書を参考
※前回の続き
前回に引き続き「何が問題なのかを明確にする」ことについて。
問題の細分化の方法は多数にあるようです。前回記事の続きとしてその他の分解するときの考え方の紹介になります。
・バリューチェーン
調達 製造 販売 メンテナンス
上記の4つのように、ビジネスの成り立ちのフローを分解しているくパターン。
それぞれの現在の出来高を分けて競合他社と比べた時に「調達はうちは結構やすい値段で仕入れられてるよな〜」など、比較してどこの部分が劣っているのかで原因を追及する。
・マーケティングファネル
認知 理解 検討 購買 リピート
人が物を買って顧客になってくれるところまでのプロセスを分解したフレームワーク。
商品を知ってくれているか。商品のことを理解してくれているか。何か買おうかなって検討してくれるところまでいっているか。本当に買ってくれたか。これをやることによってどこからさらに注力すべきなのかがわかってくる。
・7S
共有価値観 戦略 組織能力 組織構造
運営システム 人材 社風・企業文化
上記の7つの要素に分けて考える。組織戦略に用いられるフレームワーク。組織のパフォーマンスに影響する要素の洗い出し。
企業の理念、経営方針をベースに戦略を組まれ、必要な技術が存在する。それをベースに組織体制が組まれ、組織にはルールが必要な為、意思決定のルールや、意識を統一させる為の人事評価制度が作られる。集まった人材一人ひとりの個性によって社風や企業文化が出来上がる…ようなイメージ。
こういったフレームワークはたくさんある。考えをまとめたりするのに便利だが、頼りすぎず「どう分解するのが一番いいか?」と自分の頭で考えることが必要。
足し算・掛け算で分解する
数学的な分解方法でいくケース。
例えば営業売り上げの場合は「面談件数×成約率×1成約あたりの単価」の掛け算で分解したりする。
どうしても問題の構造を分解できない時、どこから手をつけるべきかわからない時は、足し算とかけ算で「このペアだとだいたい100%」や、「この3つを掛け合わせてものが結果に繋がってるな」と言う概念を並べていく方法もある。
以下のような相対するペアコンセプトを知っておけば便利。
アウトプット ⇆ インプット
やる気 ⇆ 能力
ソフト ⇆ ハード
長期 ⇆ 短期
例えば、日本人が「英語が苦手な理由」について考えるときは以下のような具合に分けることができる。
・まず先天的原因と後天的原因で50:50の割合100%とし、分ける
・先天的原因として考えるなら
→遺伝子レベルの問題 or 日本語の言語構造の問題
・後天的原因として考えるなら
→教育方法の問題 or 実践方法の問題
今日はここまで
◎今日の呟き
現状はまだまだ世間はコロナ渦にありながら、職に困ってるわけでもなく、適度なストレスを持って毎日を過ごせているので私は自分の生活に満足しています。
たびたび「私は今これといって目標はない」とnoteにもよく載せますが、もっとよく考えたら「できれば」とアタマにつく程度の願いではあるものの「もうちょっと収入あればいいなぁ」「もっと効率よく仕事をこなしたい」などの気持ちに気付きました。
ただこういった薄い願望は皆それなりに持ってるものです。
なので放置していましたが、今の習慣を続けていくうちに例えば大きな目標ができて、そこで初めてこの本の内容を参考にするより、普段から身の回りで起こっている問題について細分化して考える癖を今のうちにつけておくのも良いかなぁと思いました。
なぜなら人間は50%が習慣でできています。
この思考方法が習慣化できれば「問題特定能力の高い人間」になれるはずです。雇われる側の人間としての発言になってますが、今そうであったとしても何かで独立したときにも使える思考方法ですよね。
習慣化できればいいなぁ。