パートナーとの上手な関係の作り方について⑤
「夫婦、カップルの為のアサーション」野末武義著 参照
※前回の続きで「二人の関係を育てるもの妨げるもの」について
・2人の関係性に責任を持つこと
問題が起こったとき、どちらか片方が悪者になるのではなく、相手を責めるのではなく、犯人探しよりも、自分も相手に対して与えてきた悪い影響はなかったかどうか。喧嘩の原因や喧嘩の内容だけを見つめるのではなく、普段の生活の中で嫌な思いをさせてこなかったか。それを見つめることが必要
・謝ることと許すこと
何か悪いことを不意に口してしまったのであればきちんと謝る。ただ、相手が浮気をしてしまったり、他にも2人の関係性のバランスを崩すような行為を一方がとってしまった場合、簡単にそれを許してしまうようではいけない。その行為は犯してしまった行為を常習化させる原因になってしまう可能性がある。問題の大きさによって、負わせるべき代償をよく考えて相手を許すことが大事。
・傷つきや痛みを分かち合えること
人生は良いことばかりではない。お互いがお互いに心理的にも、肉体的にもいっぱいいっぱいになってしまう時もある。その時に相手の痛みをわかってあげようと努力できるかどうか。
■親密さへの恐怖
誰もがパートナーと親密な関係を築きたいと思っている。だが、人間にはそれを阻害するような機能が働くようにできている。
・依存に対する恐怖
夫婦と言うのは親密さを高めてお互いに支えやって生きていくといった部分では健康的にお互いにある程度甘えあっていく必要がある。
ただ、「自分のことは自分でやるべき」との考えが強い人はそれができない。なぜならそれまで「自分は1人で頑張ってきた」という意識が強く「甘えることは弱いこと」と思っているから。
原因として考えられるのは、親からそのように躾を受けきた場合や、今まで生きてきた厳しい境遇で作られるケースが多い。
本人はそれが普通だと思っているから、パートナーの相手に甘える気持ちが理解できず「それくらいは自分でやるべきだ」などと伝えてしまい親密性さを築くきっかけを絶ってしまっている。
表面上では依存することに否定的な感情は持ちつつも、自分からは甘えること(依存すること)ができない為、依存してくれる人を求めて、例え相手がアルコール依存症だったとしても、自分を求めてくれるという理由だけで関係を保とうとしてしまうタイプもいる。
本日はここまで
◎今日の呟き
今回の部分もグサグサと心に突き刺さってきました。「依存に対する恐怖」を間違いなく私は持ってますね。あと私の場合は親から躾上「しっかりしなさい」と口うるさく言われてましたし境遇も合わせてWの効果が働いてると思われます(小学生の部活のとき説教と同時にみんなの前でビンタされたのを思い出しました(笑))。
小さい頃から、勉強を教えてもらう兄は意地悪で僕に劣等感しか与えないような教え方しかしませんでしたし、弟にすら何かしら頼っても「嫌だ」と言われ続け(ちなみに今は定期的に仲良く飲みにいったりしてます♪)、「家族でこんなんなんだから友達には頼れない」との思いがありました。
親は学生時代に立て続けに二人ともこの世から去っていくし、自衛隊でも今思えば虐めとも思えるような仕打ちを受けるし、親戚には賃貸の保証人にもなってもらえないし……あぁ、だから職場でメンタルが強いと言われるのかもしれません(笑)。
人間、めちゃくちゃ辛い時期だったり、相当に辛いことが「呪われてるんじゃないか」と思えるくらいに次々に起こった後(つまりどん底についた後)、一般の平凡に生きてきた人くらいの生活ができているだけで相当に幸せを感じることができます。その期間が長ければ長いほど脳裏から離れないものです。
ちなみに私は今それなりに大変ですが仕事に対してストレスをあまり感じず、余裕を持って取り組めていて、一人暮らしで、週2回休日があるというだけで相当に幸せを感じています。これも災難続きだったおかげかもしれません(笑)。
離婚はしてますが子供はできたので「命をつなげるという人間としての使命は達成した!」と前向きに捉えられてます。
さて、一人で過ごす分にはこの「依存は弱い奴のやることだ!」という意識はプラスに働く面が大きいですが、夫婦共生だと甘えられないのが問題です。
確かに元妻もその前の彼女もその前も…何か小動物のような、絶対に頼ってきてくれそうな相手を無意識に選んでいます。なんということでしょう。
「大人なんだから自分で頑張って、できそうなことはやるべき」だと元妻に対しても何度も伝えた覚えがあります。
「僕は君に頼ったことはほとんどないのにどうして…」と負担率を天秤にかけるようなことも…。
自分がつくづく結婚に不向きな人間に思えてきました。