2017.09.23〜25 肥薩線・吉都線
一応これが大学生活最後の夏休み。北海道遠征だけで満足する体ではない。今度は南九州にターゲットを定め、観光半分・写真半分のゆるい気持ちで9月23日夕方、羽田発鹿児島行きのスカイマークの客となった。
空港に着いたときにはすでに夜。今回は肥薩線をメインに据えつつ、同行した友人の意向で鹿児島市内を射程としていた。となると行動範囲の北限は人吉近辺。天気予報も芳しくなく、とりあえず体力温存のため吉松周辺で夜を明かすことにした。近くの京町温泉で汗を流し、せっかくなので終列車をバルブ。7年半ぶりに来た京町温泉の町並みに少し懐かしい気分になった。
翌朝、天気が悪い。ドン曇りである。やる気は出ないが列車は来る。国道を走らせ、栗野駅近くのオーバークロスで鉄橋を渡る九州標準色の単行を1枚。次いで反対側から来たのは、吉松行きの特急はやとの風。曇天にこの黒い塗装はびっくりするほど暗い上がりだ。ワンマンを掲げる特急という九州らしさも悪くない。何よりもこれが現在は定期列車ではないことに時の流れを感じてしまうものである。
午後は山を越えて熊本県側へ。前年の春も来た第二球磨川橋梁を再訪した。今度の狙いはSLではなく、いさぶろう・しんぺいである。色合い的には標準色のがいい場所かもしれないが、この赤い塗装も嫌いではないのである。影落ちが気になるところではあるが、最低限手堅く切り取った。
夕方になると晴れてきた。西人吉駅近くの踏切に三脚を据えて、木々の間を行くキハを狙う。前面を反射光でギラギラさせてやってきたのはやませみ号。緑の車体が嫌というほど輝いている。そのまま少し移動し、トンネル飛出しの構図で反対側の列車も狙う。どこか私鉄か三セクのようなキハ200系の写真も、狙って撮るものではないため、せっかくの機会ということで写真におさめておいた。
人吉で夜を明かし、向かったのは大畑駅の俯瞰。日本唯一ループ線の中にあるスイッチバック駅である。まずやってきたのは人吉行きの列車。画面奥から左に一度入り、スイッチバックして右側にある大畑駅に停車。そして画面下の線路に入って山を下っていく。険しい峠を越える苦肉の策である。そのまま待っていると、今度は吉松に向かう列車がやってきた。今度は少し寄ったサイズで、先程とは逆の手順で山を上るキハを切り取った。