2021.09.19 石勝線
2021年9月15日、JR北海道からふたつの大きな発表があった。ひとつは、春改正で特急おおぞらを全列車261系化。うん、これは予想通りである。もうひとつは、新得〜釧路間のオールH100系化。正直これは予想外だった。いつまでもいると思うなキハ40。とはいえ、どうしてもメインディッシュはキハ283となってしまう。とりあえず雨上がりのバリ晴れ予報となったこの休日、東へと進路をとった。
少し早起きをして、まずは283系運用のおおぞら1号を千歳市内で狙う。バリ晴れ予報通り青空が広がっているが、東の空には分厚い雲が……。嫌な予感しかしない。まずは追分から来る普通列車のケツ撃ちを狙うが、日は出ないわ、キハ40は来ないわでビミョーなところ。本命のおおぞらも、雲の隙間から少しだけ太陽が顔を出してくれたものの、バリ晴れとはならず。とはいえヌケの良い恵庭岳方面の稜線はくっきりと写り、さわやかな朝の始まりとなった。
続いての狙いはおおぞら4号。午前中の上り列車が順光になる場所はあまり多くないうえ、石勝線自体あまり撮影地のレパートリーも多くない。2年ぶりに東占冠の跨線橋を訪れることにした。景色はとりわけ変わらないが、時間帯が違うと見え方も変わるものである。意外と猫の目の空模様にドキドキしつつ、ナイスタイミングで特急が道東の風とともに滑り込んできた。
新得で昼飯を食べ、午後のおおぞら6号は定番・増田山で仕留めることにした。ここも2年ぶりに訪れたが、案外草はしっかりと刈られアングルは生きていた。ヌケが良く、光線も過去にない良コンディション。前日の大雨の影響で、直前に逆方向に向かうおおぞら5号にも283系代走が入っていた幸運もあり、ケツ撃ちも抑えて画角を調整した上で、本命を迎えることが出来た。もちろんV!
最後の下りおおぞら7号は、新得が16時半と少し遅め。とはいえ、トマム方面に行っても撮れる場所のアテもないので、十勝清水側の踏切に構えることにした。まずは普通列車のキハ40を手堅く仕留め、ぼーっと待っていると踏切が鳴り出した。遠くから聞こえるディーゼルの轟音……。これは、貨物だ!ちょうど雲の隙間から西日も顔を出すタイミングで、コンテナ満載のレッドベアを収穫。しかしその後は太陽は雲の向こう。本命のおおぞらも、悪くはない光量ではあるが、満点回答とはならなかった。まあ記録としては十分である。