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コミュニケーション能力を向上させるために行うべきたった3つの"裏技"①

コミュニケーション能力を向上させるためにはどうしたら良いのか。巷には様々な解決法が溢れている。しかし、現実にはたった3つしかコツはなく、しかも、実行可能な割にあまり知られていない、まさに"裏技"が存在する。長年、周囲を観察してきて分かったことを根拠と共に紹介していく。(文・そうそう)

こんにちは、そうそうです。

みなさんはコミュニケーション能力(以下、コミュ力)に自信がありますか?

おそらく、自信があるという人はかなり少数なのではないでしょうか。

実際、私自身もコミュ力に自負があるわけでは全くありません。

しかし、周囲の人々をよくよく観察していくと、コミュ力が高いと言われている人にはいくつか共通点があることが分かりました。すなわち、これをマスターすれば我々のコミュ力も向上する可能性があるというわけです。

今回はそれらを具体例を交えて紹介し、みなさんの生活の糧となるようにしたいと思います。

そもそも、コミュ力とは何か?なぜ必要か?

具体的な方法をお伝えする前に、まずコミュ力を定義したいと思います。

個人的な意見ですが、コミュ力は大きく2つの要素に分かれていると思っています。

A. 相手に気持ち良く話させる能力

B. 自分の意見を相手に伝わるように話す能力

なぜ、コミュ力の要素が2つなのか。

それは単純にコミュニケーションの方向性が発信と受信の2方向しかないからです。

コミュ力が高いと言われる人はこの2つがしっかりできています。言い換えれば、これらを満たしさえすれば何もこちらから話題を振ってべらべらとしゃべり続ける必要は無いのです。

次に、なぜコミュ力は必要なのでしょうか。

筆者は、チャンスは人が運んでくるものであり、その人を引き寄せる能力こそがコミュ力だからだと考えます。

これは意識高い系大学生が言いたがる「人脈を広くしろ」というような浅い主張ではありません。友達が多い方が良いか、少ない方が良いかは個々人の性格や価値観などによりますし、一括りにできるほど単純なものではないのです。

一方で、人は日々他者と話さざるを得ないという自明の事実があります。

そうであれば、他者との関係を円滑にした方がそうでない場合よりも自分にとって得であるということは容易に想像できるかと思います。

具体例を挙げます。仮に、あなたが1万円を貰って、あまり話したことの無い誰かをひとり誘って食事に行くとしたら誰を誘いますか。会話が続かなさそうな人を誘うでしょうか。少なくともこの条件では、会話が続きそうな、まさにコミュ力の高い人を誘うと答える人が大半でしょう。そして、ここで呼んだ人があなたの憧れである白石麻衣さんの知り合いで、もしかしたら彼女とプライベートで飲みに行けるかもしれません。これは極論ですが、長年の観察の結果、これよりも小さな奇跡は日常で多々起きていることが分かりました。人と出会うことで、ひとりで部屋に引きこもっていることでは絶対に出会えないイベントや情報と触れ合うことになりますから、当然と言えば当然なのです。

(ただし、チャンスが来たからと言ってそれを物にできるかはまた別の話です。絶好球が来たからと言って必ずしもホームランにできないのと同じことです。意識高い系大学生がやたら人脈自慢したがるのはチャンスを掴んでいる感に酔ってるだけで、大抵は物にできるほどの能力もなければそのための勉強もしていません。)

この前提のもとに話を進めていきます。

①相手の話の情報量に対し、1.1倍の情報量で返答する。

これはAに該当する能力です。少々分かりづらいので具体例を見ていきましょう。太郎君になったつもりで考えてみてください。

【悪い例】

花子さん「今日は天気が悪いよね~」

太郎君「そうだね、最近雨ばかりだね」

どうでしょうか。

花子さんの「天気が悪い」という情報に対し、太郎君は言葉を変えて話しただけで、情報量が増えていないことが分かります。

次の例ではどうでしょうか。

【良い例】

花子さん「今日は天気が悪いよね~」

太郎君「そうだね、こんな日は早く帰ってアニメでも見るに限るわ~」

ここで着目していただきたいのは、太郎君は天気に加えて自分の趣味の情報を足しています。こうすることで、花子さんは「え、アニメって何見るの?」と返答できますし、逆に太郎君側から「雨の日は何して過ごすの?」と繋げることも可能になります。

では、新しい情報を付け加えれば付け加えるほど良いのか。

【悪い例】

花子さん「今日は天気が悪いよね~」

太郎君「そうだね、こんな日は早く帰ってアニメでも見るに限るわ~。アニメと言えば進撃の巨人が今めっちゃアツくてさ~」

この場合、太郎君は「天気+自分の趣味+進撃の巨人」という情報を発信していることになります。もし、花子さんが進撃の巨人のファンであれば結構なのですが、そうでなかった場合は花子さんにとって無関心なテーマが展開していくわけですから地獄になります。「こいつ、自分の話しかしないなー」となってしまうので気を付けましょう(自戒を込めて)。

まとめると、自分から発信する情報は相手の情報に少し(イメージとして1.1倍)上乗せするだけで良く、頑張りすぎる必要は無いということになります。

②相手の話に興味を持つ。そのために知識を蓄えておく。

これはイメージがしやすいと思います。自分が話しているときに相手に生返事をされたら、もう話す気は失せてしまいますよね。

ただ、ヒトの関心の対象は、育った環境や遺伝的要因によってある程度限られてしまいます。実際、無理強いして価値観の合わない人間と話を合わせる必要は無いと筆者自身も思うのですが、コミュ力の高い人々は興味の対象が広いため交友関係が広くなるという現実もあります。

では、自分の興味の対象を広げるにはどうしたらいいのか。

一番簡単な方法は自分の知識を増やすことです。

たとえば、あなたの目の前におっさんがあるとします。当然、あなたはそのおっさんに何の興味も持ちません。しかし、そのおっさんが実はノーベル賞受賞者でスマホの開発者だと知ったらどうでしょうか。個人差はあれど多少は興味を持つのではないでしょうか。このように、知識は興味の対象を拡張する作用があると考えられます。

実例を挙げるならば、外交上手とされていた安倍元総理は各国首脳について徹底的に調べ上げ、コミュニケーションに役立てたと言います。

相手の話に興味を持ち、いろいろ質問したり適切に相槌が打てれば、相手が気持ち良く話せることになります。つまり、Aを満たすことになるのです。

③相手を否定することは、ひとまず後回しにする。

これはAとBのどちらにも該当することだと思います。

つまり、相手を頭ごなしに否定すると相手は話しづらくなりますし、自分の意見も伝わりにくくなるのです。

なぜこのようなことが起こるのか。

ヒトには承認欲求があるからです。



マズローの欲求五段階説によれば、ヒトは下位の欲求が満たされると、次により上位の欲求を満たそうとします。

現代の日本では、生理的欲求と安全欲求は大抵の場合で満たされていることが多いので、誤解を恐れずに言えば、多くの日本国民は社会的欲求と承認欲求を満たそうと行動することが考えられます。

したがって、コミュニケーションにこの考えを取り入れることで、コミュ力向上に一役買う可能性があると言えるのです。

では、承認欲求を満たすためには相手を褒めれば良いのか。

答えは、そうとは限らないのです。

驚くべきことかもしれませんが、周囲のコミュ力の高い人々を観察していると、相手を褒めることをあまりしていません。というのも、褒めることは意外と難しい行為なのです。多くの場合は好意的に受け止められますが、時に皮肉に感じられることもありますし、頻度が高いと「お世辞しか言わないヤツ」とレッテルを貼られて信用を失いかねません。他人の良い所を見つける行為は他人から好かれるために大切ですが、同時に疎まれてしまう恐れもある諸刃の剣なのです。

ここで役に立つのが、相手を否定しないということです。

この根拠や具体例などは次回のnoteで執筆しようと思います。

(続く)

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