いいねの数はあなたの人生の価値ではない
日本人が潜在的に自分自身を人と比べるのは、まず第一に学校教育のせいとも言えるだろう。学力、体力など、有り合わせで集まったような他人と測っても何の意味のないものをランク付けし、スクールカーストを作るのだ。それだけではない。日本人特有の謙虚さを美徳とする謎の性質から、私なんてあの人と比べてまだまだ、と謙遜するのだ。私もそうだ。そうやれば人間関係において軋轢が生まれ辛く、よりスムーズに生きやすいと本能的に日本社会で学んできたからだ。
またSNSの発展も、人と比べる性質を増幅させる要因だろう。いいねの数、フォロワーの数が今では私達を測るステータスの一部となり果てている。
だが、人と比べやすく自信が持てないのを、何もかも日本の教育や国民性、SNSのせいにするのは、容易い一方無責任でもある。残酷だが、自信がないのは自分自身との問題だ。他者がそこにいようとも、自分は自分、他者は他者、といった線引きが必要であり、自信を持つというのはある意味孤独な行為である。だが、それこそが孤高な姿であり、プライドというものの本質に近い。
人と比べ、自分に自信が持てないくらいなら、孤独であっても構わないではないか。ボッチでも良いではないか。いいねの数はあなたの人生の価値ではないのだから。