過去の嫌なことをグルグル思い出してしまう君へ
私は変に記憶力が良いところがある。良いことや重要なことはすぐに忘れるのに、嫌なことは小さい頃のことでも、いつまでも根に持つというか、とにかく忘れようとしても忘れられないのだ。
それを見抜かれたのか、小中学校くらいの時に、クラスメートに「○○ちゃんって根に持つタイプでしょ」と言われたことがある。甘く見るな、と私は思った。根に持つタイプというのは、その「根に持つタイプでしょ」という言葉すらいつまでも根に持つのだからな、と。
まあそれは置いといて、私は生粋の「根に持ち人間」なのである。そして、その嫌な記憶を夢にまで見るのだ。これでは忘れようとも忘れようがないではないか、と私は本当に苦労している。いわゆるPTSDなのかもしれないが、ふとしたきっかけで、嫌な記憶が色鮮やかにフラッシュバックして、それがグルグルグルグル頭の中で繰り返される、というのを20年以上続けている。
だが、相手を呪うということは私はしたくない。相手を呪わば穴二つであるからである。呪っても相手に結局相手に縛られているだけなのである。いつまでも心の嫌な奴に支配されているだけなのである。そんなことは断じて嫌だ。
私は自分が大嫌いだが大好きだ。だからそんな嫌な記憶を残してくるような相手を呪うことで、自分を汚したくはない。相手を呪うということは、自分を呪うことでもあるのだ。
嫌な記憶がグルグルしてしまう時は、どうすればいいのか。ここまで書いたが、私にもわからない。だが、とりあえず私はそんな時に言葉にして吐き出している。詩にしたり、Xに書いて保存だけして公開しなかったりと、人に見せることギリギリしないが、言葉にしていることが多い。Xは文字数制限がある。その文字数の中で言葉を選ぶことで、感情が整理されていく時がある。だから、これ結構おすすめ。
嫌な記憶が離れない、というのは、ある意味その人にとってその記憶が何らかの意味を持っているからなのかもしれない。私がいつまでも嫌な記憶を持ち続けているのも、その記憶と闘おうと記憶の引き出しにしまっているからなのかもしれない。
いつか、その嫌な記憶が、教訓として大事な記憶に変わったら。その時は、私は自分自身にかけた呪いから解き放たれる時なのかもしれない。