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虎に翼 第19話

花岡(岩田剛典)のケガが命に関わるものでなくてよかった。
トラコ(伊藤沙莉)が心から反省していて、謝ろうとしていてよかった。

トラコと女子部の皆への憎まれ口を叩く花岡に
「愚か者ぉっ!!」とビンタする轟の

「思ってもないことをのたまうな」
「ここには俺しかいない。虚勢を張ってどうする」

友人としての言葉。
轟は美徳を追求する男で、その美徳が男だけのものでないことに気づき認められる人間であることに胸打たれる。

前回感想文( 第18話 )で薄々は感じていたが、花岡の男尊女卑発言は同性の目を意識してのことだった。有害な男らしさというのだろうか、あいつらは魔女だと笑いあうことで連帯を強め、
社会的に高い地位から女性を排除しようと団結する。
梅子さんに誠意を持って謝罪する花岡、
「こんな人間になるはずじゃなかったのに」
志ある若者が、そんな思いを抱くのはさぞ苦しかろう。

花岡を優しく厳しく励ます梅子さん(平岩紙)。

梅子さんの魅力に気づかないまま20年以上過ごしたとは、大庭氏(飯田基祐)は気の毒な男だ。このように心優しく強い女性と、協力して家庭を営み愛を育む機会を逸したまま、彼女が弁護士になった暁には戦わねばならない。そう。最大の味方にできた筈の女を最強の敵に回して戦うのだ。すべてひっくるめて、人生の大きな損失だろう。気の毒で、哀れで、馬鹿なやつだ。

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花岡からトラコへの、突然の告白。
しばらく告白されたと理解できなかったトラコの
表情の変化が楽しい。ふにゃっとほころんだ笑顔に大笑いしたのに、帰宅したら家宅捜索……
直言(岡部たかし)が勾留されただなんて、そんな。
直道(上川周作)の「おれにはわかる」は、ほんとにアテにならんな!!

(つづく)

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ぬえ
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