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虎に翼 第53話

少年審判所を家事審判所を合併し家庭裁判所を勧めるための話し合いは全く進まない。
「少年家事裁判所か・家事少年裁判所か」など、死ぬほどどうでもよい言い争いで時間が浪費されてゆく。このまま家庭裁判所が成立しなかったらどうなるんだ?という話で、小橋(名村辰)が責任取って誰かの首が飛ぶんだろと稲垣(松川尚瑠輝)と共に寅子(伊藤沙莉)を見る。
いや……嘱託職員の首に責任取る力はないよ。落ち着きなよ同期3人組……

多岐川(滝藤賢一)が汐見(平埜生成)に言う、いとしの香子ちゃんとは。
女と見せかけて、実は猫でしたというパターンか。

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ライアン(沢村一樹)&タッキー(多岐川)が目指す、family court。
「日本のあのわざと暗くて、威厳づけようとしている裁判所」とは正反対のもの。事件だけでなく少年や家庭の問題にも目を向ける、生活に根付いた温かな、愛に溢れた場所。

裁判所にも家庭裁判所にも足を運んだことがないので実際の裁判所が厳めしい場所なのか、こうした理念のもとできあがった現在の家庭裁判所が、明るく愛に溢れた場所であるのか知らない。
しかし家庭の問題を相談しやすい場所であってほしいとは思う。

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直明(三山凌輝)が寅子に語る多岐川の実績。その場面でふたりが食べるのは麦が混じったサツマイモご飯だ。勿論ご馳走としてのサツマイモご飯ではなく、節約の食事。まだまだ生活は楽ではないのだな……
そして、ふたりが食事をする部屋の隣で帳面に記入しているはるさん(石田ゆり子)を見て、なんだか嬉しかった。あの細やかで優しい記録は、これからもずっと続いてゆくのだろう。

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多岐川は壇(ドンペイ)、浦野(野添義弘)との話し合いとは、飲み会であった。飲みにケーション。我が子を家に置いて夕食時に参加した会合が「仕事の話は野暮」という飲み会なの、キッッッッツイな!仕事の話してくれよ、そのためにこっちはここに来てるのよ。正直勘弁してほしい。しかし、昭和の仕事はこういった就業時間後の酒で動いていたのも事実……父が会社員時代に若手の皆さんを連れて飲んでいたのを思い出す。

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多岐川&汐見ダブル表札の家にいた香子ちゃん、猫じゃなかった!人間の女性だった!!!……それどころかヒャンスク(香淑/ハ・ヨンス)だった。そうか、香淑だから香子か。ヒャンちゃん!と驚く寅子との再会に、全く驚きも喜びもなさそうなヒャンスク……複雑な事情があるようで、続きが気になる。

(つづく)



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ぬえ
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