お腹いっぱいでも思わず食べたくなるカレーの話。
お腹いっぱいでも、思わず食べてみたくなるカレーの話。
使っているものは、どこにでも売っている合挽肉とにんじん、じゃがいもと市販のカレーのルー。
小山薫堂さんが考えた、ブランドとは何かを考えるための授業です。
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とある大学の授業で、生徒の前に大きな鍋に入ったカレーが出てきます。
まずは薫堂さんが学生に質問。
「このカレー、食べてみたい人はいますか」
見た目はどうみても普通のカレー、しかも昼食後ということで、誰も手は挙げません。
そこにカレーをつくった女性が登場。
それをみて薫堂さんがその女性にに質問。
「これは、いつも家族に作っているカレーですか?」
女性は
「はい」と答えます。
続けて薫堂さんが質問。
「このカレーは、ご家族のどなたが好きなんですか?」
女性は
「次男はこのカレーが大好きで、これを出すととても喜んでいました」
と答えます。
少しずつカレーについての情報がわかってきます。
そこで、薫堂さんは息子さんのことを質問。
「いま、次男さんはどこにいますか?」
「仕事でアメリカにいます」
「仕事は何をされてますか?」
「野球選手をやってます」
「失礼ですが、お名前は?」
「鈴木といいます」
なんと、目の前にいるどこにでもいそうな女性は、シアトルマリナーズ(当時)のイチロー選手のお母さんだったのです。
イチロー選手のカレー好きは有名ですが、生徒の目の前にある普通のカレーは、あのイチロー選手の大好物のカレーでした。
そこで薫堂さんが学生に再度質問します。
「このカレー、食べてみたい人はいますか」
今度はそこにいる全員が手を挙げたそうです。
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どこにでも売っているもので作られた味は普通のカレーでも、こうした付加価値が追加されることで、ブランドになるというお話でした。
ブランドとは何かを語るのも大切ですが、それをどのように伝えるかも大切ですよね。
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