ワンカップと傘が教えてくれた その2
ワンカップのラベルの裏
続き。
そして、また「ワンカップ」の素晴らしいのが、
”ラベルの裏側の写真”
日本の風景やイラストなどが印刷されている。
一般的にはラベルの裏は白い。
白いままでいい場所であるのに、
ここに写真やイラストなどが印刷されている。
日本人らしい、見えないところまで楽しむ工夫。
まさに”粋”。
雨とまつかさ食堂
これがまたつながった。
先日、東国三社をめぐり、
見事に”雨”の一日。
しかし、すべては見方で変わるので、
この”雨”の世界を楽しんだ。
お昼休憩に立ち寄った
「まつかさ食堂」さん。
最近おばあちゃん、おじいちゃんのことを
意識していたから
「まつ」が目に止まった。
まつさんはひいおばあちゃんのお名前。
みんなで楽しい食事の時間は過ぎ
あらためて「まつ」おばあちゃん、ありがとう、
と思っていたら、
「まつかさ」さんなんだ。と。
「まつ」と「かさ」。
それで移動中にまたふと思い出す。
「あ! 傘!」
この日の傘は骨の多い24本傘を使っていて、
朝話題にもなっていた。
ふと思い出したのは、おじいちゃん。
「傘」のエピソードを母が語っていたのを思い出した。
母に確認してみると、
どうやらひいひいおじいちゃんが「傘屋」さんだったらしい。
この日、雨がふらなければ”傘”をさすこともなく。
(またなぜ傘は「さす」のか気になってきた→また記事にしよう)
雨だったからこそ「傘」の視点が見えてきた。
傘も少し調べている途中だけれど、
雨に当たらないための傘を使うけれど、
今ほとんどのものは洋傘。
当時、”傘屋”といえばどんな傘なのだろう。
思い起こしてみる。
明治時代、まさに「洋傘」が入ってきたころ。
洋傘を売っていたのかな?
作っていたのかな?
それとも「和傘」を扱っていたのだろうか。
そこまではわからない。
今回の大関の話やおじいちゃんの流れを見てみると
なんとなく「洋傘」な気がしなくもない。
新しい文化をどう取り入れていたのか。
そんな気もする。
和傘を知る
しかし、
外の文化が入ってきて、
あらためて今まで使ってきたものにも目がいくということがある。
そう、今までの伝統、「和傘」。
和傘なんて、今はあるのだろうか?
調べてみた。
するとやはりいくつか出てくる。
そして特に気になったのは・・・
岐阜で和傘をつくられている
和傘職人 河合 幹子さん
を知る。
高齢化に伴う和傘職人の不足。
和傘には数十種以上の工程があるそう。
和傘はやはり素晴らしい。
今後は人手不足による分業制が難しくなるかもしれないと、
河合さんは一人で和傘を完成させる技術を身につけられている。
そして、
和傘文化は生まれ変わっている。
職人のお名前はみきこさん。
まさに想いや傘に携わっていっらしゃるのは
お名前の通り、
「み」:水→うるおいを与える人
「き」:木→型をつくり見本となって導いて行く人、また、
気→大木のようにしっかりと根を張り大きくなり(過去の経験を活かして)、今度は人を集め、人々を元気にしてゆく人
「こ」:固→想いを形にする人
素敵ですね。
和傘から見えてくるもの
そして、
やはり和傘だからこそ表すことができる”粋”。
そして竹を和紙を知っているからこそできる繊細な作業。
ここの繊細な変化をものにする技術。
だから表現できる美しさ。
和傘の素晴らしさはここにあるのだと感じる。
雨に当たらないための傘としてだけではなく、
外からはわからない傘の内側にまで表現されるもの。
これが
「ワンカップ」につながった。
ラベルの裏の写真。
「雨」という
「晴れ」に対してどうしても
ネガティブに捉えがちだけれども、
”雨の中から見出されるもの”
これこそが東国三社をめぐった一番の学び。
一見良くないと思われることにも
美しさがある。
楽しみ方がある。
そして先人はそれをよく知っていた。
今失われつつあるものはそこなのではないかと思う。
さらに、和傘には「音」を楽しむことができるそう。
まさに日本的。
すべてを包含する調和な美しさ。
和紙にあたる「音」は日本人の感性だからこそ
楽しむことができる。
こうした繊細な感覚を、感性を大切に生きていきたい。
なまいき~生粋~
生きるとは、粋る、かのように。
どんな状況でも生きることを楽しむ。
それがおじいちゃんたちからのメッセージなのだと感じた。
そして、こんな素敵なサイトも発見。
なまいき
生粋
きっすい(生粋)→純粋に自分に生きることが大切ですね。
”なまいき”でいこう!
名前を生きる!
でもあるし(笑)
そして思い出す。
ことだま師の先輩が立ち上げた「ナマイキ(名前を生きる)プロジェクト」も素敵。
【公式】「世界で一番素敵な言葉」MV (Fullバージョン)by 癒シンガーKeikoさん
ありがとう、おじいちゃん、おばあちゃん。