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琉球料理について書いていきたい。

ブルーゾーンの沖縄

初めまして。みずきと申します。今から5年前に手に取った本があります。Amazonで検索をかけて、見つけた本でした。その時は、自分の生まれ故郷である、沖縄県の食事をきちんと知りたいと思ったのです。
その本の名は「ブルーゾーン」といいます。ダン・ビュイトナー氏を筆頭とする長寿の研究者たちが、健康な100歳以上の方が多くいる地域(ブルーゾーン)の調査を徹底的に行い、各地で確認された共通項を明らかにしていくというものです。

沖縄県もその「ブルーゾーン」に入っている。ダン氏は沖縄に訪れ沖縄のおばあちゃんの生活に密着し、本人や家族ともコミュニケーションを取った。それで沖縄の元気な100歳以上の方に共通している「9つのルール」を確かめた。
沖縄では食べるものを「薬」と考える独特な食文化がある。食べるものは病気を予防し、治し、元気にしてくれるから「ぬちぐすい」=命の薬と捉えて、とても大事にしている。

それが沖縄の長寿の秘訣なんだけれど、今の沖縄のリアルな食事はだいぶ様子が変わってきている。

朝ごはんの違い

私にはおじいちゃんとの思い出はない。生まれる前に持病で亡くなってしまったからだ。その代わり、おばぁちゃんとは多くの時間を共にし、愛情をたくさんもらった。特に、同居していた父方のおばあちゃんの食事は今でもはっきりと思い出せる。
朝は、ふかした紫芋、魚の汁もの、青菜の炒め物が基本。そこに、温かいさんぴん茶を添えていた。
小腹が空いたら、黒砂糖を口に入れ、ゆっくりと食べていた。
紫芋は、読谷市に住むおばあちゃんの娘(私の伯母)が農家さんから直接買ってきたものをどっさりと持ってきてくれていた。魚は行きつけ市場や近くのスーパーで買ってきて、青菜は屋上にある家庭菜園で育てていた。
夏になるとゴーヤーだったり、へちまだったり、いろんな島野菜を料理して食べさせてくれた。
私が風邪を引くと、豚肉のレバーと野菜の入った具沢山の汁を作ってくれた。子供の頃はその味があまり得意でなかったけれど、あの汁を飲んだあとは不思議と身体がポカポカしてきたのを覚えている。

一方で、私が食べてきた朝ごはんは、バターを塗ったトーストにウィンナーにサラダ、季節の果物と牛乳。全てスーパーで買ってきたものだ。
同じ家に住んでいるのに、おばあちゃんとは結構違うものを食べていた。
その理由は今でもよく分からないのだけれど、友人の話を聞くと私の家だけではないらしい。祖父や祖母世代と、両親の世代の食事習慣には、ちょっと溝があるらしいことが後からわかった。ダン氏の研究成果を知って、そのことがより確かなものであると感じた。

105歳まで生きたおばあちゃんが教えてくれたこと

前置きが長くなってしまったが、私は沖縄県の食事、おばあちゃんが食べていた食事は、尊いものだと思っている。おばあちゃんは105歳までしっかりと生きて、私たち家族に生きる力強さを教えてくれた。おばあちゃんは確実にブルーゾーンの住人だった。だけど今の沖縄はどうだろう。
おばあちゃんが背中で教えてくれたことを、これからゆっくりと言語化して、綴っていきたい。

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瑞樹
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