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国の研究所で働く~文系でも働ける事務職・総合職~

はじめに

 食品業界、自動車業界、金融業界など就活において色々業界を見られていると思います。
 ここでは、先に述べたような業界ほど知名度はないですが、独立行政法人の一つに含まれる国立研究開発法人の話についてしていこうと思います。独立行政法人について受けてきてたこともあり書くに至りました。
 いわゆる国の研究所になります。ここは理系の研究者だけではなく、文系の人も働いています。マイナビやリクナビにも載っていたりするのですがどういう業界なのか?といったことはあまりピンとこないかもしれません。
 本記事にて国の研究所の事務職・総合職について書いていきたいと思います。

国の研究所?

 まず、独立行政法人?国の研究所?国立研究開発法人?と思われた方いるかもしれません。
 独立行政法人についてまとめた記事については「組織の違い(民間、公務員、独立行政法人の特徴)|ぬー@新卒就活独り言|note」に載せていますのでご覧ください。

 簡単に言うと、独立行政法人は、国が行う必要がなくとも、民間ではやってくれなさそうな公共性の高いテーマを扱う事業を行う機関です。
 また、国立研究開発法人は、中長期的な視点に立って、主に科学技術に関する試験、研究又は開発を行うところです。いわゆる国が管轄する研究所になります。

 国立研究開発法人は、27法人あります。また、このうち、特に世界トップレベルの成果が期待される法人(理化学研究所、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構の3法人)を特定国立研究開発法人と言います。

 国立研究開発法人は具体的に、先に挙げた、理化学研究所、産業技術総合研究所(AIST)、物質・材料研究機構(NIMS)の他にも、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、科学技術振興機構(JST)、情報通信研究機構(NICT)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立環境研究所(NIES)などがあります。
一覧は、国立研究開発法人 - Wikipediaでご覧ください。

 複数の領域(環境や電子、ライフサイエンス等)を跨いで総合的に研究を行っているところや、エネルギーといった特定の分野を研究しているところなど様々です。
 また、管轄が経済産業省や文部科学省など各機関で違うので、産業よりなのか学術よりなのかなどの違いがあるかと思います。
 就活する場合は、どういう社会テーマを扱っているか、どういう社会問題の解決に貢献できそうかといった事業特性や業務の違いからいろいろ探していくと良いと思います。

研究所における事務職・総合職は?

 研究所には、研究を実施する研究職以外にも事務職あるいは総合職と呼ばれる職種があります。これは、文系や学卒の方でも受けられるものになります。主には、研究支援やバックオフィス、知財等の成果活用など研究の周辺分野に関することを行っています。詳しく次に書いていきます。機関ごとで業務等は異なってくるとは思うので何となく概観がこんな感じだと思ってみて下さい。主に6つぐらいあるのではと思います。

①企画
 ここは、研究開発に係る戦略策定や研究機関の方針などを企画するものになってきます。また、国内外の技術動向を調査したり、国へ研究開発や産業政策に関わる提言等の貢献をも行います。概ねは、各研究所の方針を考える業務になります。

②総務等バックオフィス
 民間企業にもある人事、経理、総務、情報システム、法務などのバックオフィスになります。人を雇ったり、給与管理したり、調達したり、契約書みたりなど見た目上は、民間等と変わらないとは思います。ただ、独立行政法人であること、また、研究所であることから、民間会計とは違った会計の法則があったり特殊性をもっていたり、研究に関わる契約が多くなったりと特色は出てくるかと思います。
 また、研究施設を持っているところであれば研究を行う際にかかってくる、機器の購入や研究者の雇用管理、研究プロジェクトの事務的な管理など研究所ならではの業務があると思います。

③広報
 研究成果等に関する広報を行うところになってきます。HP等にて発信したり、プレスリリースの管理等を行います。また、資料館の運営等もやられているところもあると思います。イベント等、記事ベース以外にも一般の方々ともコミュニケーションが取れるような企画等を行うところでもあります。

④成果活用、管理、支援
 主に知財や知見の活用、管理、支援のところになってきます。何かしら研究において知財や成果が出ればそれを他に漏らさないようにするなど管理する必要があります。またそれらの成果を第三者に使用を許諾したり、ベンチャー創立を支援して世に出したり、標準化によって広めたりなどします。また、企業の事業化戦略を技術的等の観点から支援したりすることもあるかと思います。

⑤産学官連携
 企業や公的機関ととともに研究するのを働きかけたり、研究プロジェクト(ファンディング)を立ち上げ・実行したりし、民間企業、公的機関、大学等の教育機関の連携を図っていくところになります。
 民間の事業や社会における技術開発を研究開発面あるいは金銭面から支援していこうというものになります。

⑥安全管理
 研究施設を持っているところのケースになるとは思いますが、研究とかを行う施設の管理や薬品等研究で使うものの管理を行ったりしているところです。研究機関ならではの業務ではと思います。

 これら6つ以外にも様々な業務があるとは思います。各機関探して詳しく見てみて下さい。

まとめ

 ここでは、独立行政法人の一つである国立研究開発法人の事務職・総合職についてみてきました。国立研究開発法人といっても機関ごとで事業特性やカバーしている社会テーマが異なったりしてきているため一概には言えません。あくまで総論的に書きました。文系の方も一つの道としてみてもいいとは思います。
後は参考になりそうな資料をいかに掲げます。
働きやすくて面白い。就活の新たな選択肢「国の研究所」がスゴすぎた|NICTで働く先輩を突撃! - CanCam.jp(キャンキャン)

国立研究開発法人とは?読めばわかる独立行政法人の基礎知識 – ビズパーク (jinzaii.or.jp)