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えほんのはなし

皆さんは子供の頃好きだった絵本はありますか?

私の実家には、「講談社 おはなし絵本館」というシリーズが揃っていました。

分厚くて、3つくらいのお話がひとつの本にまとまっていて、シンデレラ、白雪姫、桃太郎、などの定番から、マーシャとくま(ロシアの童話。くまがアホでかわいい)、神さまになりそこねたサンダル(何だろうなそれは)、などマイナーなものまで、古今東西のお話が収録されていました。色々な方の綺麗な挿絵が入っており、何度も読み返しました。

日本昔話や、グリム童話、アンデルセンなどの他に、宮沢賢治の「注文の多い料理店」も入っており、とくに好きでした。

 二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のような犬を二ひきつれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりました。

ご存知の方も多いと思いますが、これが冒頭です。この独特の言い回しが大好きでした。

「いや、わざわざご苦労です。
 大へん結構にできました。
 さあさあおなかにおはいりください。」
と書いてありました。おまけにかぎ穴からはきょろきょろ二つの青い眼玉がこっちをのぞいています。
「うわあ。」がたがたがたがた。
「うわあ。」がたがたがたがた。

杉浦繁茂さんの挿絵も迫力満点で、友達はトラウマになった…と言ってました。

他にも好きなお話はたくさん。

何だか、たくさんの本を読んできて、大人になった今でも私のイマジネーションの源は、子供の時に読んだものにあるような気がします。言葉の選び方や、表現の仕方とか…いつか、自分でお話を作ってみたい。


最後に、みなさまが意外と知らなさそうな童話のトリビアを紹介します。

①「ブレーメンの音楽隊」は実は誰もブレーメンには行ってない。(旅の道中で見つけた家で満足してそこに居着いた)

②白雪姫は王子様のキスでは目覚めていない。(私の持っていた本では、従者が棺に蹴つまずいた拍子に毒リンゴが口から飛び出した、と書いてあった。ロマンがない…)

③おむすびころりんの悪いおじいさんは、最後モグラになってしまった。


他にもあるかな?それにしても、ネットで講談社おはなし絵本館を調べていたら懐かしすぎました。今度実家に帰ったら読んでみよう!




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