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プール男 ~ (教師との体験談)⑩

ここはハッキリさせとかんとな。
「ぬ!濡れたとか言うな!中学生の分際でっ」・・・
「ぅぅ・・赤ちゃん出できてたらどうすんのよ・・・もぅ」
それを言われてはじめて俺は重大な罪を犯した事に気付いた。
こればっかりは言い訳のしようがない。俺は素直に「ごめん」と、謝ったところでタイミングよくチャイムが鳴って試合終了・・・
のわけがない。とりあえずその場は引けたわけ。あくまでその場はね。
で、俺がちゃんとプールの授業出てるのかプールのフェンスの向こうからね、見てんのよ。俺を。とりあえずその後の授業はもぅ途中でバックレてやろうかと思うぐらいのプレッシャー・・・。が、プール出て他の授業バッグレてんじゃ何をか言わんやだ。自宅まで追っかけて来てぶっ殺されかねない。いやマジで。
けっきょく最後の授業が終わるとおれは先生に引き連れられ再び保健室へとやってきた。あぁ今日は誰もいなんだ?こういう時に限って。

俺は心の中でチッと舌打ちをした。
「とりあえず、私はもう面倒見切れないから」
と、いきなり絶縁宣言されてしまった。しかし、中出しの事についてもっと言及されると思った俺は逆にホッとしてしまった。「うん」と俺は素直にうなずいた。「もう自分でちゃんと出せるよね?」と先生。「え?」と
思わず聞き返してしまった俺だった。「えぇ?」ギロリと先生は俺を睨んだ。
うむを言わせぬ迫力である。しかし・・・しかしだ。
俺はいっつも家でヌイて学校に来てるのだ。実は。だから先生の言うところの「自分で出せるよね?」の効能は俺にはあてはまらないのである。
さて・・・俺はつい今後の対策について思案を巡らせていたその時だ。
「あんたねぇ!こっこまでやってもらっておいて何で黙るのよっ」と先生が再びメラメラと怒りを露わにしだした。「わわわ、わかったわかった!
頑張るから俺。じゃっ」と言っていたたまれなくなった俺は席を立ち帰ろうとして扉に手をかけようとすると「待ちなさい!逃げるなお前!」と
先生がグイと俺の襟首をつかみ引っ張った。

生徒に向かってお前は無いだろうと思ったが、正直おっかなくてとてもそんな事言えなかったよ。「ちゃんとここで実践してから帰ってよ」と先生。
「ちゅ・・・中学生に向かって先生が目の前でオナニーさせるのは問題じゃないかと・・」ここまできて至極真っ当な反撃をする俺。
だってオナって出しても無駄なんだもん。
「高校生とかならともかく中学生でオナニーが当然って言い方もおかしいし」
セックスしといてこの言いぐさもないもんだが、「中学生で自慰行為は当然です。私が言うんだから間違いありません」ときっぱり言い切る先生だった。
「じゃー先生もしたのかよ」と俺が言い返すと「もちろんして・・・・ぇ?」
と言ったあと急に真っ赤になってしまった。
もぅ真面目なふりしてた分だけ恥ずかしかったんだろうな。
酔っぱらったみたいに耳まで赤くなってんの。
「わ・・私は女だからしないわよバカノ何言ってんの?」と先生。
でぇも顔は真っ赤っかwww。

「な~んだ。先生だってやっぱりオナニー恥ずかしいんじゃん、
それなのに生徒にオナニー強要するのは問題だと思います」
これは我ながらベストの切り返しだ。
しかしながら当時厨房だった俺はそんな事以上に女が本当に自慰するって事に興奮を覚えたのをはっきり覚えている。(うっそだろ?先生でもするんだ・・・)
と思うと無性にその件について追い込みたくなる俺だった。

いや、みんなだってそう思うはずだ。
「は、恥ずかしくなんかないです!」と先生は必死に弁明する。
「生徒にオナニー恥ずかしくないって言うんなら先生もやって見せてよ」と俺。「せ、先生ができるわけないでしょ!教師なのに!」
と先生が言った。「先生ができないような恥ずかしい事を恥ずかしくないと
言って目の前で生徒にオナニーさせるのは矛盾してると思います!」と
俺は言った。これはなかなか俺に戦況が優位なんじゃないか?
「うっノだって起つって言うから先生は心配してノ」
ほんと先生困った顔をしている。「先生もするって言うなら俺もするよ」いや、ほんとはする気ないけどね。
こう言えばその場を逃げられると思った詭弁である。

「うっ・・・・」言葉に詰まる先生。
「な?出来ないだろう?駄目だよ自分ができない事を生徒に押しつけちゃ」
戦況有利になった俺は調子付いて言った。
これは逃げれる、逃げきれるぞ・・。もう俺は確信したね。
「う~!!」厨房生徒ごときに論破されそうになって真っ赤な顔して唸る先生。
ごめんな先生、先生はほんっとよくしてくれた、
俺は一生忘れないよ(現にいまも忘れてないし)
そう心中で思いながら帰り支度をそろそろしようかと思ったその時だ。
「う~!!!何で?何でなのよっ!あんなに親身になってあげたのにっ!!」
先生目に涙いっぱい浮かべて俺を睨んでんの・・・。
うっきたねっ・・そうきたか、女はこれがあるからな・・・くそっ。
たじろく俺だった。今もってこのモードに入った時の女の対処法が分からない。
「いや、だからセンセ。家で頑張るからさ、今度は大丈夫だよきっと」
と必死にとりなす俺。もーそれしかないし。

「きっとって言って全然誠意見せてないじゃないの!いつも!ここで誠意見せなさいよ!!」と先生が怒鳴る。目ぇ真っ赤に充血してんの。恐いよ・・。
もぉ完全に理屈じゃ勝てないと思って切れモードに入れやがったな。
どうする?走ってバックレるか?自問自答する俺だった。
が、やはり翌日顔合わせ辛いしなぁ。
「じゃ、一緒にしよ?」
ってしょうがないから極めて冷静を装うように俺は言った。
ここは同調して俺もキレたら駄目だと思ったのだ。
「それなら俺もきっと恥ずかしくなくオナニーできると思うんだ。
恥ずかしいのが自分で出せない原因だと思うし」と俺が言った。
できないだろ?できないだろ?教師だもんな。
俺はそう思いながら先生の顔色を見ていた。

「は、恥ずかしくない・・・のにっ」と、先生いくぶん落ち着いた声で応える。
「だからさ、先生なんだからさ、生徒の為に一緒にやってよ。頼むよ。ね?」
本気で哀願するような顔を見せて俺は言ってやった。
「・・・・・やらない」と、先生。
やれやれ・・先生まるでだだっ子の様だ。
「何で?」俺が問いつめる。「だって○○君、また私にHな事しそうだから」
おいおい~Hな事させたのはそっちやんけ。
と思いながらも「さっきの悪かったって、あれは作戦ミス。あんな事したら男だったらみんな同じ事するもん・・今度は先生のあそこに俺のあそこをくっつける分けじゃないし」と俺は言った。
正直その時は成り行きが全く読めなかった、作戦が立てれないから焦った焦った。
「そんな事言って旧校舎の時だって襲ってきたじゃないのよ」と先生が俺を咎めた。

「ちょっと待って先生、あれは襲ってないでしょ?先生が良いって言ったんじゃん」
おいおい何でも俺のせいにするつもりか?
しかし「言ってない」と、すっとぼける先生。
あんたなー教師が嘘はいかんだろう?子供じゃねんだからと思った。
しかしここで言った言わないの同道巡りをしても仕方がない。
「いーよいーよ、そうやって俺のせいに全部すれば。でも、俺にオナニー強要するんなら、先生もしなかったら俺はしない。
これは俺の最大限の譲歩案だから」と俺は言ってやった。
ここはもう腰を据えてやりあうしか無さそうだ。長期戦を覚悟する俺だった。
・ ・・・しばらく静寂が訪れる保健室・・・・。
外で部活動の声が聞こえてくる。

あっちの世界とこっちの世界が限りなく遠くに感じる・・・。
う~・・・俺もあっち側に行きてぇよ・・・やべ・・泣きそ・・俺。
ほんの数十秒の静寂が何十分にも永遠に続くんじゃないか?とも
感じていた事を今も覚えている。
「Hな事しない?」先生がボソっと何か言った。
「え?」っと思わず聞き返してしまった。
「もう絶対にセックスしようとしないって約束する?」と先生。
その時はほんっっっとに驚いた。っていうか意味分かんなかったし。しばらく。
うそ?マジでやる気なの?いや、俺はべつに良いけどさ・・・。
今思えば先生少しヤケになってたんじゃないかなと思うんだよな。
色々妊娠の可能性とかもあったし。そう言う意味では可哀想だった気がする。

「うん」と思わず応えしまう俺だった。だってもーそう応えるしか無いだろう?
何か他に逃げ道有ったと思うなら教えてくれ。
先生はスッと席を立つと窓の方に歩きシャーっとカーテンを閉める。そして入り口の内鍵も閉めた。そして何でだか分かんないけど室内の蛍光灯も
消してしまった。中にだれも居ないって事にしたかったのかな?・・
と今は思う。けど、初めてセックスさせてもらった時よりその時の方が格段に緊張したのを覚えている。すげぇドックンドックン言ってんの。
だって、セックスよりお互いにオナニーって状況は普通有り得ないだろ?
有り得ないはずだ。ぜったい。だって俺付き合ってる彼女とだってそんな事したことねぇもん。しかも厨房の生徒と先生ってのは・・・。
つくづく数奇な運命を背負ってこの世の中に生まれてきたんだなと今になって思う俺だった。


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