おとなになると、ずるくなる

7月10日 30まであと29日

年を重ねるごとに、自分がずるくなっていっているように思う。相手の懐に潜り込む方法、うまく人を使う方法、嫌なことから逃げる方法など…。「こうすれば人生上手くいく」なんてことを頭に思い浮かべながら行動しているように思える。私の行動の何割か(詳細は控える)は策略。物事をスムーズに動かすために、私は意識して動いている。

ああ、年齢を重ねたなと感じる。

数年前、飲み会を開くとなった時だ。企画立案したのは、30代後半のお姉さん。「いいですね」と賛同したところ、「じゃあ、〇〇さんお店探しお願いします」と店探しをさらっと任されてしまった。違和感さえ抱かせる間も与えず。え、企画したあなたが探すんじゃないのね、と思いながらも店探しをした覚えがある。今思うと、うわあずるいなと思う。と同時に、間髪入れずに手間を他人に回したその手腕に感心する。

私もいずれ、そうなるのかもなと思う。
正直、チャンスを得るための行動を躊躇わないからね。
それこそ新卒採用の時、「コネ採用だけはいや!」とわめきまくってたけど、今なら「OKよろしく」ってなるもん。やっぱ私、変わったな。社会にもまれて、早8年が経ちました。(けどまあ今ならコネで採用してもらえるような能力が私にあるということか~やった~って気持ちになる)

ただやっぱり、このずるさが、誰かを不快にするのではないだろうかと不安になることもある。お姉さんに店探しを間髪入れずパスされて、私がちょっと嫌な気持ちになったように。加齢によって知恵がつき、加齢による威厳を振りかざし、誰かを虐げてしまう力を持ってしまうのではないかと。

私はますますコントロールしなくてはいけない。

ずるさが悪いのではない。むしろ生き抜くために必要だと思う。ただ、自分が生き延びるためだけに、そして誰かを犠牲にするために使うのは、お門違い。

ずるい大人は嫌だなあと思っていた私へ。あなたも、そうなってしまったよ。潔癖に生きていくのは大変だって、社会に懐柔しちゃった。悲しいけど、事実だよ。だけどさ、せめて人にはばれないように、誰かを傷つけないように、そこだけはしっかり頭を使って生き抜いてね。

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