やる気が出ないときどうしてる?

勉強でも仕事でも運動でも、やる気が出ない時ってありますよね。僕もです。

今年に入ってからプログラミングスクールの学習や転職活動を続けてきて、基本情報技術者試験まで終えましたが、この期間中「常にやる気があった」とは到底言えません。
(もちろん、なにか始めたばかりの時とか、スクールでライフコーチと話した後や、決意を新たにした時など、モチベーションが一時的に高まったことはありますが、だいたい1~2週間でその勢いは尽きます

ということで、今回は「やる気が出ないときどうしてる?」という話をします。


とにかくやる

まずは、よく言われることですが、「とにかくやる」です。
緑の背景で外国人が「Do It!!!」と言い続ける動画なんかは有名ですね。
個人的にはスマブラのディレクターである桜井さんの動画も好きです。

で、この「とにかくやる」って、言われたら確かにそうなんですが、実際には結構難しくないですか?

とにかくやらなきゃ….でも動けない……なんてこともあります。

なぜ、わかっていても動けないのでしょうか?

「とにかくやる」が難しい理由

不思議に思ったので、自分の中で「とにかくやる」ことが難しいと感じる理由を分析してみました。

「やる」の中身や姿勢、精神面に関する期待が高い

僕の場合、「とにかくやっている」自分を思い浮かべたとき、以下のようなイメージを持っていることに気がつきました。

  • やる気がみなぎった状態で、やっている

  • 何かをつくるなら、魂を込めて、やっている

  • 自分の限界に近い(あるいは超えた)強度で、やっている

  • 勉強だったら、理解するように努めながら、必死でやっている

無意識のうちに、「とにかくやる」という言葉の勢いに引っ張られて、少しタフなイメージを持っていました。

高い期待値の末路

その結果、どうなるかというと、

  • 手をつけてみたけど、やる気がみなぎっていない

  • 心ここに在らずで、やってしまう

  • 自分にとって辛くない、余裕でこなせる範囲で、やってしまう

  • 勉強しているけど、頭に全然入っていない気がする

このような状態になり、「こんなの、やっても無駄じゃん」という自己評価をするに至ります。

では、どうすればいいのでしょうか?

とにかくやるために

期待値ゼロでやり始めよう

簡単な解決策は、「期待値を下げる。しかもゼロまで」ということです。

  • やる気がないまま、やってもいい

  • 魂が抜けていても、やっていればいい

  • 自分にとって余裕の強度でも、やっていい

  • 勉強したことが頭に入っていなくても、やればいい

ということです。
そんなんで意味あるんか?と思うかもしれません。
でも、よく考えてみてください。

もしここで「そんなやり方では意味がない」と考えたとして、次に取る行動は何ですか?

「やらない」 ではないですか?

やらないぐらいなら、「どんなに心ここに在らずでも、やる」の方がマシではないですか?

1枚のコインで、億万長者になれるか?

ここに100円玉があるとします。
この100円玉で、あなたは億万長者になれるでしょうか?

多くの人の感覚では、「無理だ」というかもしれません。

では、億万長者は100円を持っていないのでしょうか?
それも違いますよね。

では、仮に億万長者の条件が「1億円持っている」だとします。
いまあなたが9999万9900円持っているとしたら、この100円玉で億万長者になれますか?

それなら、なれますよね。

直感的に、「100円なんか足したところで」と思ってしまいますが、1億円持っている人は、100円だって持っているのです。

1時間作業をするなら1000円欲しい。100円なら要らない。
と思うかもしれませんが、100円を拒否したときに手に入れるのは0円です。
それなら、100円だけでももらっておくほうが、億万長者に近づきます。

今日の努力が理想的(1000円)なものでなくても、やらない(0円)よりマシ(100円)である、という考え方で継続することが、結構重要だったりします。

予定表に書く

とにかくやる のもう一つのポイントは「いつやるか」を明確にすることです。
ここで、「いつやるかを明確にする」の定義を明確にしておきます。

「いつやるかを明確にする」とは、「それをしている自分と、その時間帯や前後の行動を含めて景色をイメージすること」です。

やらないタスクの共通点

たとえば、「今日は読書をするぞ」と思ったが結局読書をしなかった日 があるとします。誰しも類似の経験があると思います。
人によっては「毎日ずっとそれですわ」という人もいることでしょう。

せっかく決意しているのに、なぜこんなことが起きるのでしょうか?

僕は毎日、手帳に行動計画を書いて、タスクを書き出しています。
で、1日を振り返ると、やっぱり「手をつけられなかったタスク」があります。
それらのタスクを分析すると、1つの共通点がありました。
それが、「いつやるか決めていなかった」ということです。

実行できたタスクの共通点

逆に、「今日は仕事が終わって、PCをシャットダウンしたら、軽くストレッチをしてから30分読書をしよう。心ここに在らずでもいいから、とにかく本を開こう。それが終わったらゲームしながらお風呂を沸かそう」といった風に、具体的に「いつ、どのようにそれをするか」を明確にイメージできたタスクは、手をつけることができていました。

それ以降、タスクを決めるときには「いつやるか」を決めて、手帳のタイムスケジュールに書き込むようにしました。
書き込んだものは、その時間が来たら「やる気がなくても、魂がこもっていなくても、負荷が高くなくても、とにかくやる」ことにしています。

実際にやってみた

僕は朝(5:30ないし6:00)起きるとまずNintendo Switchでリングフィットアドベンチャーを起動します。そのまま軽く30分弱ほどトレーニングします。
(ゲームと侮るなかれ、結構しっかり筋トレになります)

当然、毎朝「運動するぞ!やる気MAX!」状態で目覚めるわけがありません。二度寝したいに決まっています。

しかし、前日の夜に「朝5:30に起きて、二度寝したいな〜と思いながら眠気まなこで、嫌々ながらもリングフィットアドベンチャーに取り組む自分」を明確にイメージしておいたので、嫌々ながらも身体を動かします。

運動しているうちに、なんとなく気分がよくなってきて、運動中には「やる気」も出てきていますし、30分後に終わる頃には「今日もやってよかった〜!」などと思っています。ゲンキンなものです。

※ここで、「嫌々ながらもやる」イメージでなくてもよいのでは? どうせなら「しっかりとやる気を出してキビキビと取り組むイメージ」を持てば良いのでは? と思った方は、本記事を最初からもう一度読んでください。そんなことを言っているから現実の「二度寝したい自分」と理想が乖離し、結果的に「やらない」選択肢をとるハメになるのです。

まとめ

人間は、未来の自分を過大評価します。
つまり「明日の自分はやる気がみなぎっていて、きっと運動をするはず」とか。

実際にはそんなことはありません。今朝おきたとき二度寝したいと感じたのであれば、明日もきっとそうです。

漫画『葬送のフリーレン』では、「イメージできない魔法は実現できない」「魔法戦では、勝てるイメージができない相手には勝てない」といった描写がなされます。
現実世界でも割と、そういう面があるのかもしれません。「イメージできない行動はできない」ということです。

だから、現実の、だらしなく、弱く、しょうもない、そんな自分から滑らかに繋がっている、「とにかくやっている自分」をイメージすること。
そのために、ハードルを下げることと、「いつやるか」を明確にすることが重要だと気づきました。

それでももし、「ハードルを下げたくない。やる気に満ちて、魂を込めて、自分に負荷をかけて、やりたいんだ」と思う方がいて、「でも、なかなか難しい」と感じている方がいたら、それはそれで長期的な目標に据えると良いでしょう。

  • 今年・・・とにかくやる。魂抜けててもとにかくやる

  • 来年・・・とにかくやる。できたら魂込めてみる

  • 5年後・・・魂込めて毎日やっている状態

のように、徐々に「あたりまえ」のレベルを上げてゆくと良いでしょう。

この記事を書くにあたって、やる気が湧いたわけではありません。
が、「とにかくネタを書く」「とにかくメモに何か書く」という魂抜けたタスクを積み上げた結果、この記事が生まれました。どうでしたか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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