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水戸のおすすめ観光スポット|水戸芸術館 シンボルタワー

2024年10月中旬、家族で茨城県水戸市を訪れました。

私たち夫婦と3歳の娘・両親の5人で、水戸駅周辺を観光していたところ、遠くからでも目につく建物を発見!

水戸芸術館のシンボルタワー(塔)です。

水戸芸術館 シンボルタワー(右手に見える高い建物)

パッと見ただけでは何の建物か分からず、3歳の娘と「何だろうね」と話していました。

すると、一緒に観光していた両親が「あれは水戸芸術館のタワーで、展望室があるんだよ」と教えてくれたのです。

一般的な展望台とは見た目がまったく異なるので、「えっ!あの中に入れるの?」と思いました。

話を聞いていた娘は、「行ってみたい!」と目を輝かせています。

そこで、「せっかく水戸に来たから、みんなで上ってみようか」とシンボルタワーに向かうことにしました。

水戸芸術館 シンボルタワーとは

水戸芸術館 シンボルタワー

シンボルタワーがどのような経緯で建設されたのか気になり、調べてみました。

この塔は、水戸芸術館のシンボルとして建てられたそうです。

水戸芸術館は、コンサートホール・劇場・現代美術ギャラリーを有する複合文化施設として、1990年に開館しました。

水戸芸術館 ACM劇場側の入り口
水戸芸術館 広場と現代美術ギャラリー(正面の建物)

水戸市制100周年を記念して、水戸芸術館とともに、地上100mの高さを誇るシンボルタワーが建設されました。

タワーの設計を手がけたのは、国際的に活躍した建築家・磯崎新氏です。

くねくねと曲がった自由なデザインに見えますが、実は正三角形を規則的に組み合わせて作られています。

空に向かって上昇していくような構造は、3つのらせんが絡み合った「三重らせん」と呼ぶそうです。

建物の内部は4階建てになっており、展望室は地上86mにあります。

塔の中がどうなっているのか、想像が膨らみますね。

他にはないユニークな展望室

水戸芸術館 シンボルタワー 入り口

私たちが訪れた時期は、10月中旬の休日です。

気持ちの良い秋晴れで、絶好の行楽日和でした。

水戸芸術館に行くには、水戸駅から10分ほどバスに乗車し、バス停から2分ほど歩きます。

シンボルタワーには10時頃に到着しました。

1階のロビーに入ると、スタッフの方が最上階に向かうエレベーターまで案内してくださいました。

ロビーには展示コーナーがあり、模型や建設中の写真、ライトアップされた時の様子が飾られていました。

展示コーナー(建設当時の写真や映像の展示)
展示コーナー(シンボルタワーの模型などが設置)

休日なので混雑しているかと思いましたが、開館してまもない10時頃だったので、並ばずにエレベーターに乗れました。

エレベーター内部

エレベーターはガラス張りで、建物の内部を観察できるようになっています。

四方八方に鉄骨パイプが張り巡らされていて、想像した以上に複雑な構造でした。

建物の壁には円形の穴が空いており、そこから屋外の光が入ってきて、意外と明るく感じました。

日が沈むと外光が差し込まないので、秘密基地にいるような雰囲気を味わえそうです。

展望室に到着し、エレベーターの扉が開くと、思わず「えっ!」と声を上げました。

円形の小さな窓が、そこかしこに並んでいたのです。

展望室の様子。小さな円形の窓がたくさん並んでいます。
窓からの景色

壁は垂直ではなく斜めになっていて、様々な位置に窓があるので、平衡感覚を失ったような感覚になりました。

「展望台」と聞くと、全面ガラス張りの広い空間を思い浮かべますが、ここでは、通常とはまったく異なる体験ができます。

上部の構造。かなり高い場所にも円形の窓があります。
水戸市の広大なマップ

すべての壁面に窓があり、様々な方角から水戸市全域を眺めることができます。

色々な高さに設置された窓を覗くと、同じ方面の景色でも、場所によって見え方が少しずつ変わるのが面白いです。

また、風景を切り取って観察すると、水戸にはどんなスポットがあるのかを知るきっかけになると感じました。

それぞれの窓には水戸市の主要スポットが掲示され、「偕楽園を探してみよう」などヒントが書かれています。

「こっちが水戸駅だね」「古墳があるんだって!」と、家族で話して盛り上がりました。

今まで知らなかった場所も発見できるので、巡ってみたいところをピックアップするのにも役立ちます。

低い位置にも窓があり、幼児にはちょうど良い高さです。

3歳の娘は、次から次へと窓を覗き込み、楽しそうに外を眺めていました。

お子さんが楽しめる仕掛けもあるので、全員で展望室を満喫できました。

午前中の早い時間に訪れるのがおすすめ

水戸芸術館 シンボルタワーには、午前中の早い時間に訪れるのがおすすめです。

私たちが10時頃に入場したところ、他のお客さんはおらず、展望室は貸切状態でした。

しかし、展望室は通路の幅があまり広くないため、混雑していると以下のことが予想されます。

・他のお客さんがいて見られない場所がある
・一人分の幅しかない箇所があるため譲り合う必要がある
・小さなお子さんが自由に歩き回るのは難しい

私たちは5人で見学しましたが、展望室の定員は19名とのこと。

定員に達してしまうと、かなり窮屈に感じられると思います。

私たちが展望室から下に降りたのは10時20分頃でしたが、何人かのグループがエレベーターを待っている状態でした。

ゆっくり見学したい方は、タワーが開館する9時30分から10時頃までの間に行くのがおすすめです!


こちらの記事では、水戸芸術館のシンボルタワーをご紹介しました。

偕楽園や弘道館など有名な観光地は知っていましたが、タワーに上って新たに発見した場所もたくさんあります。

ガイドブックやインターネットの情報を調べて観光するのも良いですが、展望室で行きたい場所をピックアップすると、お気に入りのスポットが見つかるでしょう。

また、小さなお子さんも楽しめるので、ご家族で訪れるのにおすすめです。

私の娘は、ガラス張りのエレベーターや展望室に興味津々で、思い出に残ったようです。

入場料は、大人200円、小中学生100円で、小学生未満のお子さんは無料のため、人数が多くても安価に抑えられます。

水戸市を訪れた際は、シンボルタワーの展望室に上って、新しい発見を楽しんでみてくださいね!

《施設の情報》
名称|水戸芸術館 シンボルタワー
所在地|〒310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8(水戸芸術館)
入場時間|平日 9:30~18:00 / 土・日・祝日 9:30~19:00
料金|大人200円 / 小中学生100円
お問い合わせ|029-227-8111
≫アクセスはこちら

水戸芸術館 ACM劇場側からの景色

(写真撮影:浜田夏実)

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