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読書記録:どうしても生きてる
タイトル:どうしても生きてる
著者:朝井リョウ
Kindle Unlimitedに契約しているので、読む本は月額で読めるものから選ぶことが多い。数年前、何を読もうかな〜と色々みている中で朝井リョウさんの「何者」が気になった。自分の就活はもう10年近く前だけど、仕事で新卒採用を担当しているので、就活の大学生たちの話という設定に興味を惹かれた。「何者」とても面白く、以降朝井リョウさんの作品をたくさん読むようになった。
「どうしても生きてる」には6つのお話が入っています。
どれが1番良かった、面白かったといえないくらい全部良かった。
どのお話も設定が自分に当てはまっているわけではないけど、妙にリアルに突き刺さってくる感じ。間違っているとわかっていても、声はあげられない。みんなそうやって生きてる。自分の生活があるから仕方ない。本当に心の底で思っていることは口に出せない。口に出るまでに篩にかけられていく。みんなそう、ようやって生きてる。ハズレ籤を引いたって何かそこから自分で選べるわけじゃない。みんなそういうもの。仕方ない。
すごく面白いのに、途中でしんどいよ〜読みたくないよ〜と感じてしまうくらい(でも面白いからすいすいと読み進める)そんな作品だった。