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「仕事の量をこなす価値」について考えてみた結果、ちゃんと”質”に繋がる価値があると気付いた話。

少し前の話しなんですが、とあるテレビ番組の中で林修先生が

『若いうちはとにかく仕事の量をこなした方がいい。』

と、働き方についての考えを語っていたというのをニュースサイトで知りました。


どうやら、田端信太郎さんの著書にある

『最初の2年はとにかく仕事の量をこなせ。量が質を生む。』

という考えに同調した発言のようです。


これを初めに見た時、僕は少し懐疑的な印象でした。

理由は単純で、「量よりも質の方が大事なのでは?」と感じたからです。


また、働き方改革の一環として生産性が重視されるようになった昨今において、ともすれば逆行している考え方と言えるかもしれないんですよね。


お二人が何故この考えに至ったか、またその言葉の真意についてはここでは割愛するとして、改めて「仕事の量をこなす価値ってなんだろう」と考えてみました。

その結果、ちゃんと質に繋がる価値があるんだなと考えることが出来たので、その辺の気付きについてまとめておこうと思います。



少し話しが逸れますが、僕は割と最近まで車の運転に苦手意識を持っていました。

大学時代に免許を取ってからというもの、年に1回運転するかどうかの状態が続いた為すっかりペーパードライバーになってしまい、その結果、たまに運転する時には妙な緊張感が襲ってくるようになってました。


この「苦手意識」の正体は何かと言うと、僕なりの結論としては「自分の分からない交通ルールにぶち当たるコトへの恐怖心」なんだと思っています。


皆さんもありませんでした?「あれ、ここ曲がっていいの?」「次曲がりたいんだけど、この車線でいいのかな...?」みたいな不安になる経験。

標識を覚えてないとかは自分の落ち度でしかないんですが、実際の道路では教習所では学びきれない様々なパターンのシチュエーションが潜んでいるんですよね。


で、この解決策もなんとなく分かっていて、とてもシンプルに「たくさん運転すること」だと思うんですよ。

言い方を変えると「色々なパターンを知る」という感じです。


実際のところ、初見殺しとも言えるような複雑な道路に遭遇しない限り、結構似たような状況が殆どなんですよね。

なので、ある程度運転の数をこなしていれば、過去の経験から「たぶんこうだろうな」と精度の高い予測が出来るので、自然と不安もなくなってくるんではないかなと。


僕自身について言えば、結婚や息子の誕生をキッカケに運転する機会が増え、以前感じていた苦手意識はいつの間にかなくなっていました。



話しを「仕事の量」に戻します。

結論を先に言うと、仕事の量をこなす価値は「色々なパターンを知ること」にあると思います。


よく「成功よりも失敗の経験が貴重」というコトが言われますけど、僕はその本質こそこの「パターンを知るコト」にあると理解しています。

仕事って全く同じ状況が無いにしても、実は共通した要素ってそこそこあるんですよね。

なので、似たような経験があるかないかで「問題が起きた、さてどうしよう」とか「問題が起こるとしたらどういう可能性があるだろう」なんて悩んだ時に結構差が生まれるもんだと実感しています。

そういった意味で、僕は車の運転と通じるところがあると思ったわけです。


じゃあ「なんでもいいからパターンを知るために仕事をする」というのが最適かと言うと、それもまた疑問が残ります。

都会の複雑な道路で勝負したいのに、いつまでも田舎の一本道ばかり経験しててもあまり効率のいい経験とは言えないんですよね。


自分の勝負したい環境の中で、多くのパターンを経験すること。

それが、自分の能力を高める為に大事なことだし、その総量が周囲との差を生む武器になると思います。


そういう意味では、林先生や田端さんの言う「仕事は量をこなせ」という言葉も納得のできるものでした。


以上、結論

「仕事の量をこなす価値」について考えてみた結果、多くのパターンを経験することで苦手意識を克服したり、精度の高い予測を生む有効な手段になりえるので、ちゃんと「仕事の質」を生み出すことに繋がることに気付いた。

という話しでした。

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