今さら聞いてもいいIT用語 #14: 「RPA」
社内システムにログインして、社員ひとりひとりの名前をクリック、書類をダウンロードして開いてExcelファイルにまとめていく…
こんなルーチンを手作業でやってませんか?そんな作業は「ロボット」にお任せしちゃいましょう。
ということで、今日紹介するIT用語は「RPA」です。
RPAとは「Robotic Process Automation」、ロボット的に手順を自動化する技術のことです。
マウス操作でカーソル動かしてクリックしたり、キーボード入力してEnterキー押したりといった、人がPCの画面上で行っている操作を、手順を教えたロボットにやってもらうのです。
日本では2016年ころから、働き方改革の波に乗ってブームになりました。今は、大手企業では5割ほどが導入しているそうです。
なんと日本市場のシェアは25%と、かなり日本はRPA市場に貢献しています。
日本でRPAの導入が進んだ理由は3つあります。
学習コストが低い
ドラッグ&ドロップや人の操作をそのまま記録するレコーディングなどの簡単操作を中心にロボットをつくれます。すべてのアプリケーションを対象にできる
画面上に表示さえできればロボットによる操作ができますので、社内独自のシステムを使った業務も、そのまま自動化が可能です。導入がしやすい
既存の業務フローをそのまま自動化できるので、余計な調整がいりません。また、実行時は画面が自動で動くので仕事をさせている感がめっちゃ出ます。導入時の説明やプレゼンに有効です。
RPAの選択肢としてはUiPath、WinActor、BizRoboなどが挙げられます。ただ、そこそこお値段がはるのが難点で、中小企業や個人には手が届きづらかったという過去があります。
しかし、MicrosoftがPower Automate Desktop(通称PAD)をリリースしたことにより、状況は変わります。Windows10以降であれば、なんと無償から利用できるので、使わない手はないという感じです。
このように業務効率化に効果的で手が届きやすくなったRPAですが、「学習ゼロで何でもできる」という銀の弾丸ではありません。
学習コストは「低め」ですが、学習は必要です。やりたいことによっては「こいつはプログラミングといっていいのでは?」というレベルの経験と知識が必要になることもあります。
また、画面上の操作とあらかじめ用意された操作しか自動化できませんし、実行速度も限界があります。できないこと、苦手なことがあります。
とはいえ、有効な選択肢のひとつ。
中小企業では導入率十数%といわれています。まだまだ活用の余地はあるように思います。
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