【デザイン思考】#18
AppleやGoogle、P&G、IBM、任天堂など多くの大手企業でも取り入れているデザイン思考について投稿します。
近年、モノや情報があふれ顧客のニーズが多様化していることから
注目されている思考です。
①デザイン思考とは
デザイン思考とは、デザイナーやクリエイターが、より良い製品を作り上げるために、ユーザーや顧客の視点に立って、商品のニーズや課題・問題の本質を解決するために行う思考法です。
②デザイン思考が重要な理由

「昔と今で人々のニーズが変わったため、従来の方法では人々の求めるサービス・プロダクトを生み出し続けることが難しくなったから」
多様化したユーザーニーズに対する、解決策を導き出すための考え方としてデザイン思考が注目された
デザイン思考の特徴は、スピード感と量を両立させて、問題解決策を考案できること。
人々のニーズが多様化・複雑化した時代の中で、人々が求めるサービスやプロダクトを開発するためには“走りながら考えられる”「デザイン思考」が最適なのです。
③デザイン思考の5つのプロセス
1.共感(Empathize)
デザイン思考の「共感(Empathize)」プロセスでは、ユーザーの課題や不満を探索します。
具体的にはユーザーインタビューやユーザーテストでの観察を通して、ユーザーを理解するための情報を集めます。
ここで重要なのはできるだけユーザー視点に立つこと、共感することです。
ユーザー視点に立ち、不満やニーズがどこにあるのか、何が本当の問題なのかを探索しましょう。
2.定義(Define)
定義(Define)のプロセスでは、共感のプロセスで集めたユーザーの情報をもとに、何が問題なのかを明らかにします。
具体的には、誰の何を解決すべきか?という課題を抽出し、ユーザーは何を求めているかといった仮説をたてます。
3.アイデア出し(Ideate)
アイデア出し(Ideat)では、定義できた解決すべきユーザーの問題を解決するためのアイデアを出します。
ブレーンストーミングなどの手法を用いてチームで話し合い、たくさんのアイデアを出すことが重要です。
4.試作(Prototype)
試作(Prototype)のプロセスでは、前のステップで出たアイデアを、実際にユーザーに試してもらうための試作品(プロトタイプ)を作成します。
デザイン思考におけるプロトタイプとは、できるだけ低コストかつ短期間でつくる試作品を指します。
重要なのは完璧な試作品を作ることではなく、「考えたアイデアが定義した問題を解決できるか」がテストできることです。
5.テスト(Test)
テスト(Test)では、試作(Prototype)のプロセスで作ったプロトタイプを実際のユーザーにテストしてもらいフェードバックをもらいます。
考えたアイデアが、実際に問題を解決に役立つのかを確認します。
④デザイン思考活用事例
⑤デザイン思考とアート思考
アート思考とは
アート思考とは、アーティストが自己の内部から湧き上がる感情や感覚をもとに作品を生み出すように、既成概念にとらわれずに、思考する側の独自性によってオリジナリティのある発想や答えを導く自由な思考法です。
既成概念や固定観念を超える新たな価値や商品・サービスを生み出すために有効な手法として注目されています。
デザイン思考とアート思考の違い


⑥デザイン思考テスト
デザイン思考テストは、イノベーション創発に必要とされるデザイン思考プロセス(共感・問題定義・アイデア創造・プロトタイプ・テスト)を 自ら高速で回し、事業を創造していく力を測定するためのテストです。

デザイン思考テストは、300社以上に導入されており、受検者数も36万人を突破。おもしろそうなテストなので機会があれば、受けてみたいと思います。
最後に、デザインといっても広義の意味を持ちますが、
単なるビジュアルデザインだけではなく、ユーザーの体験に基づいたデザイン(UIUX、HCD)が重要です。今後、デザイン思考を取り入れる企業は増えますし、それができる企業・デザイナーが今後市場において生き残っていくと思います。