ワクチン接種当日の過ごし方・気をつけることを現役看護師が語ります。
新型コロナワクチン接種会場で仕事をしていると、「今日は風呂入っていいの?お酒飲んでいいの?」などと聞かれます。疑問に思うことはみんな同じなんですよね。これから接種する人も、もう接種したけど、どうなのか確認したい人もいますよね。
今回私がワクチン接種後、利用者さんに説明している内容について記していこうと思います。避けたほうがよい行動を確認したい人は、ぜひ読んでくださいね。
激しい運動・長風呂はさける
運動や長風呂は血流が良くなり、カロリーを消費して体力を奪います。これからどんな副反応が起こるかわからないのに、体力や水分を奪ってはいけません。軽いシャワーや短めの入浴はOKです。
運動も同様の理由で、体力を消耗するようなことは避けましょうということ。どうしても運動をさぼりたくなければ、早歩きのウォーキングくらいはいいかな、と思います。ですが、家族には止めといて、と言っています。
接種した腕をこすらない
ワクチンの接種後は、腕をもんでいないはずです。筋肉の中でゆっくり吸収してほしいから筋肉注射で、もまないようにしているので、こすると表面だけでなく皮下や筋肉もこすれてしまいます。
また、接種後はごく小さな針穴が開いています。接種直後から体は穴をふさごうとします。が、すぐに爪でかくと、爪の中の細菌が皮膚組織に入り、腫れてしまうことがあります。接種部位は触らないにようにしましょう。
飲酒はひかえる
お酒は分解をするときに水が必要です。さらには体から水を奪う原因になり、脱水を起こしかねません。もし副反応で発熱した場合、お酒で事前に脱水状態を作っていると、解熱がしにくくなります。
ここで、「どうしても飲みたいんだけど、、」とおっしゃる方には、深酒しなければ良いですよ、と説明してます。もし発熱と同時に脱水になっても自己責任……ということで。
なお、接種当日の飲酒が原因で免疫が付かないということはありませんが、常習的に飲酒の頻度が多い人は、免疫が付きにくいという研究結果があるそうです。(※1)
どう注意すればわからなくなったら
運動・飲酒・長風呂…ワクチン接種後はどれがいけないんだっけ?と分からなくなってしまったら。
風邪をひいたら、自分はどうやって体をいたわっているだろうか?と考えてください。風邪をひいているときに、お酒は飲みませんよね?運動も、長風呂も同じ。
どの習慣も、「一生止めてください」といわれるわけではないのです。気をつけるのは、ワクチンを打って、1~2日。ワクチンが入ってびっくりしている体を、ほんの少し、いつも以上にいたわってあげましょう。
参考サイト:厚生労働省・新型コロナワクチンQ&A
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