誰にもできないキスをしようよ
※『童貞』という言葉を肯定的に多用しています。気分を害する恐れがありますので、そのような表現がお嫌いな方はお読みにならない方がいいと思います。ご留意ください。
※GOING STEADYと銀杏BOYZが好きな人は知ってるような事しか書いてないので、下の方まで飛ばしてください。大した事は書いていません。下の方が本題です。
※曲のリンクをいくつか貼っています。ラジオ的な感じで、聴いた事無い方は、是非聴きながら読んでください。
※敬称略です。リスペクトをこめて。
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前身のバンドGOING STEADYの時から現在に至るまで、銀杏BOYZと峯田和伸を追いかけている。動向をチェックして、新譜も出たら買う。追いかけているというと、めちゃめちゃ熱心なファンに聞こえるが、そこまで熱心ではない。ただ、こんなに長く聴いているバンドは、銀杏BOYZくらいかも。とりあえず、聞かれたら答える好きなミュージシャンの一つ(一人?)です。という事は熱心なのか?地元でやってたバンドでカバーもしてました。
●GOING STEADY
まずは、1曲。GOING STEADYからいってみましょう。
■『童貞ソーヤング』
リリースは2002年。この曲名で、まさかのオリコンチャート3位になるという。音楽番組とかで、綺麗なアナウンサーが超真顔で『童貞』という言葉を吐いていたような、いなかったような。当時、『青春パンク』というムーブメントが起こっていて、その勢いを象徴するバンドの一つでした。
14歳くらいの時、ろくに学校にも行かず、Hi-STANDARDやGreen Dayなどのメロコアの虜になっていて、ギターをガシャガシャ弾いていた当時もちろん童貞の西川少年。それを見かね、将来を心配した少し年上のいとこのお兄ちゃんが、ある日CDを持ってきてくれました。(今は疎遠です)
それが僕とGOING STEADYとの出会いです。いとこが大音量でかけてくれた曲を聴いた時、そのストレートな、まさしくど直球な歌詞がやたらと胸に響いたわけでありました。アルバムは『BOYS&GIRLS』。このタイトルも、とにかくストレート過ぎる。
では、このアルバムからも1曲。
■『STAND BY ME』
今聴いても染みるな…。もうしばらく会っていない友人を思い出しますね。
GOING STEADYは人気絶頂の中、突然解散しました。この辺の話は、特に僕が説明するのもあれなので、割愛します。
ブログの転載がありました。
●銀杏BOYZ
GOING STEADY解散後に、峯田和伸が当初ソロ名義で活動していた銀杏BOYZは、ギターにチン中村を迎え、紆余曲折あり、結局ベースとドラムは元のメンバーと一緒にバンドとして始動しました。
余談ですが、峯田和伸とベースの安孫子真哉、ドラムの村井守は、全員山形県出身です。ちなみに僕も山形県出身です。それも追っかけている理由の一つでもあります。同郷の人を応援しているというか、あんな田舎生まれでも活躍できるという夢を見させて頂いています。近所の兄ちゃん的な。
銀杏BOYZからも1曲どうぞ。
■『東京』(LIVEver ROCK IN JAPAN 2005)
この曲のチン中村のギターソロは、人生のトップ10に入るくらい好き。
西川はこのLIVEを生で観ていました。そのお話は、『エンドロール』という本にも書いています。(ちゃっかり宣伝です。よければ買ってください)
そのページをちょっと抜粋。
そう、西川はゴリゴリに泣いていました。峯田は捕まってしまいました。
あと、テンションがめちゃめちゃ低い時には、この曲を聴いています。
■『あいどんわなだい』
この曲、「イエス」って言葉がたくさん使われていて、まずあらゆる事への肯定感が爆上がりします。自分に対する肯定感も。そして、一言「ジーザス」ってぶちこんで、神様の方の「イエス」とダブルミーニングかましてるのが、最高じゃないですか?イエス!
かのジョン・レノンが、付き合う前のオノ・ヨーコの個展に行った際、天井に「YES」と書いてあるのを見て、惚れちゃったらしい。
ジム・キャリーが主演の『イエスマン “YES”は人生のパスワード』って映画もズーイー・デシャネルが最高にキュートなので、是非オススメしたい。
イエス!!
と、ここまでは完全に前フリです。お待たせしました。
ここまでお読み頂いた方、ありがとうございます。
よくよく考えると、約20年近く聴いてますね、峯田の歌声を。あと何年、何十年聴くのでしょうか。
■映画『いちごの唄』が公開されますので、是非観に行ってください。お願いします。ここから本題。絶賛公開中!
●あらすじとか
ミュージシャンで俳優としても活躍する峯田和伸のバンド「銀杏BOYZ」の楽曲からインスパイアされた人気脚本家の岡田惠和が、自らの脚本でつむいだオリジナルストーリーを映画化。岡田脚本のドラマ「泣くな、はらちゃん」「ど根性ガエル」などを手がけたテレビドラマ演出家の菅原伸太郎が長編映画初メガホンを取った。冷凍食品の製造工場で働く笹沢コウタの大親友・伸二は、2人が「天の川の女神」と崇拝していたあーちゃんを交通事故から守り、あーちゃんの身代わりとなって死んでいった。それから10年、コウタは偶然あーちゃんと再会する。伸二の「死」を背負いながら生きていたコウタとあーちゃんは、伸二の命日に1年に一度「逢うこと」を約束。毎年逢瀬を繰り返すコウタは、次第にあーちゃんに恋心を抱くようになる。俳優のほか、バンド「The SALOVERS」のボーカリストとしても活動する古舘佑太郎がコウタ役、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の石橋静河があーちゃん役をそれぞれ演じる。
●予告編
という事で、一足先に試写会で観させて頂きました。
もう、何というか、本当に『童貞』なんですよこの映画。もちろん褒めてます。怒らないでくださいよ。観に行ってくださいよ。ネタバレはありません。
■オススメポイント①:童貞ファンタジー
・好きな子を影で女神と呼ぶ⇒童貞の呼び方
・好きな子をかばって死ぬ⇒童貞時代に必ず行う妄想
・チャリで坂道を全速力で駆け下りて飛ぶ⇒アホ全開な童貞時代に1度はやった事
・偶然、高円寺で10年ぶりに再会する⇒童貞の絶対的な願望
・1年に一度、決まった日に会う⇒ピュアな関係性=童貞
・高円寺のボロアパートの隣の部屋に可愛いパンク好きなお姉さんが住んでいる⇒田舎出身のバンド好き童貞が上京する前に必ず抱く妄想=童貞
どうですか、この童貞感のたたみかけ。鑑賞中に西川は、こう思いました。
「童貞の妄想を、圧倒的なファンタジーに昇華しとるやんけ!!!」
もうここまでくると、完全にファンタジ―でした。現実では自分に起こらないんだけど、1度は思い描いた事のある1コマ1コマが重なると。観てるうちに、涙が止まらないんですよ元童貞は。めちゃめちゃかっこ悪いんだけど、眩しくてしかたないんだよ。
そう、僕はもう童貞ではなかった。そう、童貞喪失。そう、大事な何かを。そう、喪失したんだ。you are my soul soul。
リリー・フランキーの『妄想でオナニーできなくなったら、もうおっさんだよ』って言葉が頭をよぎる。
どこいった俺のピュアハート。妄想力。取り戻せぬ日々。
童貞の時に1作でも小説を書いておけばよかった。
■オススメポイント②:女優がノリにノッてて最高な人達が出てる
・2018年の西川のベストムービーでもある『きみの鳥はうたえる』にも出演していた石橋静河が引き続き最高の演技をしています。
『きみの鳥はうたえる』の後に『いちごの唄』を観ると、え、全然違う人に見える…!なんなんだこの人…!上手いで片付けていいのか…?これが女優ってやつなのか…。
石橋静河は歌もうまい。
ちなみにまだ『夜空はいつでも最高密度の青色だ』を観れていない。
合わせて是非。
・『愛がなんだ』で炸裂中のテルちゃんこと岸井ゆきのがコミカルかつ愛すべき『隣のお姉さん』を演じています。最高。
もう最近岸井ゆきのが好きすぎる。飲みたい。汚い居酒屋でボトル頼んでやりたい。
ちなみにご存知の方も多いかもしれませんが、KANA-BOON というバンドの『ないものねだり』という曲のPVに出演しています。(え、この曲もう6年前なの…?)この頃から認知していますが、大活躍でたくさん見れる機会がありとても嬉しい。
もう、褒め言葉は、最高だけで大丈夫です、この二人は。信じてくれ。
いや、光石研も最高なんですけどね…長くなるんで…。これは劇場で確かめてください。
■オススメポイント③:曲
今回、峯田の要望で「俳優陣の演技が素晴らしいので、歌詞が邪魔にならないよう。極力銀杏の曲を少なくしてほしい。」というのもあり(プロダクションノートより)、元々の銀杏ファンには、少し寂しく感じる部分もあるかもしれません。
だが、ご安心ください。
新曲の『いちごの唄』が、がっつり聴ける&まじでいい曲だから!
しかも、上映劇場での数量限定発売だってよ!この商売上手が!(今の所)
映画館で、是非爆音で聴いてくだされ。
■最後に
全然まとまらなかったのですが、本当に面白いので、是非観に行ってください。号泣した部分があるのですが、ネタバレになるので言いません。観た人、是非飲みながら感想を言い合いましょう。
試写会で観せてくれたMさんに感謝します。
最近、何故かたまに試写会とかに呼んで頂けるようになったのですが、特に拡散力もない僕でいいのか、と割と不思議に思っています。なので、呼んで頂ければ出来る限り足を運んでいきたい所存でございます。僕なりの感想が書ければいいな。このnoteを読んで『いちごの唄、観に行ったよ!』って方が一人でもいれば嬉しいです。
峯田和伸のブログをまとめた著書『恋と退屈』も、面白いので映画を気に入った方は是非。
それでは、ラストナンバー。この映画にピッタリなやつで。
■『恋は永遠』
いや、歌詞的にはそうだけど、PV的にはこっちか。高円寺だし。
■『骨』
まあ、どっちでもいいか。
#いちごの唄 #銀杏BOYZ #ゴイステ #映画 #峯田和伸 #感想