中小企業支援の備忘録として⑦
品質問題続発していた工場の役職者教育支援をここ3ヶ月行って計画通り進めてきた支援先とも相談し一旦終了とした。
今後は進捗フォローしていくことにはなりますが、、。
今回の支援活動としての設計図
・今回の取組で対象メンバーに合わせた処方箋をつくること
・その処方箋を基に具体的な教育活動計画を立案実行
・自発的行動が継続するようにすること(ここが一番難しい)
処方箋の作り方
①出来ること、出来ないことを棚卸(備忘録④備忘録⑤)
②各自に自覚させる(知識とスキルの見える化)
③問題点の明確化(何をどうするか)
④教育(ポイントのみ、足りないところは各自取り組む)
⑤継続できる環境(定期的に課題提出)
文書作成
今回の活動で一つの区切りとして今後の抱負作成してもらった。
当初の自己紹介文からどれだけ考えて文書構成ができるようになったか?
相手に伝える書き方のコツとかレベルアップができたか?見るためのもの 結果
・最初の自己紹介文から明らかに上達したのがわかった!
・各自の感想から今回の取組で効果があったのが専門知識とマネジメントにおける棚卸を実施したことで自分の知識不足が明確になったこと。
それによって今後、取組べき課題立案と計画実行に結びつけることができたこと。
改善事例の発表会
資料のまとめ方と人前で発表する経験をすること
・それぞれ役職に見合ったプレゼンの内容
これまでの活動を通じて
出来たこと
・専門知識とマネジメントの棚卸をすることによって各自の知識レベルが自覚できたこと。
・仕事の仕方進め方を見直すことが出来たこと
・業務と組織の編成を見直しができたこと
・やることリスト作成できた
・知識とスキル向上の取組が始まったこと
まだ出来ていないこと
・問題の本質を探ること
・文書作成における構成を考えること
・まだ指示待ちな面があること
この辺は経験値を増やしながら継続的に取り組む必要がある。
今回の活動について聞いてみました
(取組の感想を個別にヒヤリング)
何か行動が変わったことは?
→これまで漠然とした自分の知識が明確になり知らないことは積極的に調べるようになったこと。
本を買って読むようになったこと。
更なる要望事項はあるか?
→今はないが、まだ消化しきれていないので見直ししながら進めていくこと
この辺は社交辞令があるので、ですね。
取組の全体まとめ
これまでの経験で、ずっと疑問に思っていた仕事が、出来る人、出来ない人の違いはなんだ?
これは知識が有るのか?無い?のか、違いが大きく影響していると思うようになりました。
知識が無ければ質問など出来るはずもなく。
研修なりビジネス本など一般的に、そこに在籍している管理監督者のスキルや知識レベルが”ある”ことが前提で実行している。
そもそも、教えればできる前提みたいな。
そもそも、BtoBの製造会社は技能職から叩上げで役職者になるケースが基本であり役職者になる準備なり教育なり必要能力は何か?を理解していない。
業務内容が技能職から知識職になることが本人も会社も理解していない。
しかも、自宅で勉強するなり準備している人は、ほぼ皆無と思う。
私が知る限り中小企業自体も特段何も行ってない。
知識が無いまま役職者になっても本人が勉強すればいいが、しないとある意味悲劇になる。
そういったことを踏まえ今回は、教育する前に能力評価を実施した。
これは、お互いのメリットとして教育内容をそのレベルに合わせることが出来ること、また受講側は、自分の能力の棚卸ができ課題を自覚することができる。
今回このやり方を実施しては非常に有効な手段と考えることができ、今後同じことをする機会があれば事前に知識レベルの棚卸を行っていくようにしたいと思う。
また時間経過で何か変化があったらまた報告したいと思います。
参考になる本
「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする? 上村 紀夫
言ってはいけない 残酷すぎる真実 橘 玲
V字回復の経営 三枝 匡
トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ 石原 明