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決めるという喜び


自己決定理論(SDT:Self Determination Theory)

心理学者のエドワード・L・デシが提唱した理論。これは「内発的動機付け」というものに着目したもの。「内発的動機付け」は自分からやりたくなること。

自己決定理論は、人は基本的な3つの「〜したい」という気持ちを満たすことによりモチベーションがアップし、自分から色々と積極的に動くことができるといっている。

3つの基本的欲求とは

1. 有能感
自分の持っている能力が出せたり、その結果周りへの影響力を持つことで、自信がついたり、「自分ってすごいな」と思う気持ちを高く持ちたいという状態。周りから認めてもらえると、やる気が出たりする。やる気が出て「よーし、これは最後までやり遂げるぞ!」とゴールに向かっていく力が出るときも。
つまり「これはできるぞ」という自分の力と、それを認められるという状態です。

2. 関係性
これ人といい関係でいたい、グループに属したいという欲求のこと、一人だとやる気が出ない、誰か人と結びついていたいと思うのはこのため。

3. 自律性
「自分の考えで決めている」ということや、「自分で決めたい」と思う気持ち
人に「これをしなさい」と強要されたり自分の意思が無視されていると感じるとやる気が出なくなったりするのはこのため。


じゃあこの3つが大切だとして、今「もうなにもしたくないなぁ」という状態の時、どのように解決していけば良いのでしょうか。自己決定理論では「嫌々させられている状態」(外発的動機づけ)から「自分からやってみよう」(内発的動機づけ)になるまでを5段階に分けています。


1番目はまだ「誰かに言われてやっている状態」(外敵調整)

2番目は積極的ではないものの「自分がやらなくてはいけないかなぁ」となり義務感から動きます。命令されなくても行動する状態です(取り入れ)

3番目は「これは自分がやることだ」と当然のように認識する状態(同一化)

4番目は「自分が〜〜という目標を持って自分が行動する内容と一致している状態」(統合)※これが内発的動機づけ(自分から発信)に一番近い状態ですね。

5番目でようやく「内発的動機づけ」に到達します。行う行動にやりがいを見出したり、楽しむことができる状態です。


勉強など、課せられているものの中にはこの「自分から〜〜したい」の状態にはなかなかたどり着けないこともあるかもしれません。

ただ「なぜこれが必要なのか」を問いかけることで、自分の目的や大事にしたい価値観などに触れることもできるでしょう。

「させられる」ばかりは面白くないですよね。「させられている」からなぜこれが必要なのか、たまには自分の気持ちと向き合って「自分にとって」どんな部分は必要なのか向き合ってみるのも良いかもしれません。

ここまでお読みいただきありがとうございました(*´꒳`*)

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