次へ渡す。
「ペイ・フォワード 可能の王国」
(原題 Pay It Forward)
影響を受けた映画を聞かれると必ず私はこの映画を挙げています。
世界をより良くするためには?というテーマで学校で課題が出され、主人公の少年は「自分が受けた思いやりを他の3人へ恩送り(ペイ フォワード)していく」というアイデアを出し、実際に自分が実践していきます。
誰かから受けた恩をその人に返すペイバックではなく、別の先へ送っていく。そうすることで、善意は広がり、世界はよくなるのではないかと少年は考えるわけです。
善意のバトンを受け取らない人、次へ送らない人はいるかもしれない。でもバトンを渡すのをやめれば何も起こらない。より悪くなってしまう。
このペイフォワード、映画の中では「次に渡せ」と訳されています。
私は仕事の話や、生き方の話をするときによく次の世代へ送る、その橋渡しをしたいと言ったことを話すのですが、この次の人、次の世代、明日会う人、今、目の前にいる人、誰かに渡して、伝えていかなければならないと思う気持ちに気づかせてくれたのはこの映画です。
この映画では最初、何も受け取っていない少年が、善意を次に送ることをスタートします。そして最後は悲しい結末を迎えることとなるのですが、最後に出てくる彼の「次に渡せ」を受け取り、そして送ることを続けた人たちがたくさん出てくる。
それを観て、当時中学生(高1だったかも…?)だった私は、嫌なことがあったとしても、他の人に善意を「渡すこと」止めてはいけないんだ、と強く心に感じたことを覚えています。
今、息子たちの世代に何が残せるだろう。
明日の私が後悔しないように次へ送ろう。
映画はそんな気づきを長い期間、くれるものでもあると思っています。
ここまでお読みいただきありがとうございました(*´꒳`*)