再生二期作への挑戦だったのか?
先日、テレビで再生二期作のことが話題になっていた。
再生二期作とは、田植えは1回しかしないのだが、1回目の稲刈り後に育った稲を再度刈り取る方法のようだ。
田植えを2回しないので農家の負担は軽くなる。
収穫は、テスト栽培の段階では1.5倍くらいになり、2回目に収穫したお米の味もよいということだった。
温暖化によって暑い時期が長く続くようになれば、このような方法でお米の収穫量が増やせるだろう。
昨年からの米の高騰は、各家庭の食卓を直撃している。
とくに子供が育ち盛りの家庭では、相当な負担であり、大変だと思う。
わが家のように高齢な人間であれば、そもそもお米の消費量は少ないが、それでも妻は怒っている。
主食だけに価格に敏感だ。
昨年、この地の田んぼでも田植え後、そのままにしていた田んぼがいくつかあった。
おそらくだが、この再生二期作のテストをおこなっていたのではないだろうか、と私は思った。
今年は、すべての田んぼで田起こしがはやい。
これまでは、1月半ばごろから田起こしがはじまっていたのだが、今年は、昨年12月から田起こしがおこなわれていた。
これほどはやい田起こしを、私はみたことがなかった。
昨年のこの時期、比較的多くの田んぼが田起こしをせず放置してあった。
私は、田んぼでの稲作をやめてしまうのではないか、と心配していたが、田植えが近づくと雑草もそのままの状態で田起こしをしていた。
そしてすぐに田んぼに水が引き入れられた。
このような光景もはじめてみたように思う。
今年は一転、田起こしがはやい。
こんなにはやくから田起こしをおこなっているということは、田植えがはやくなるのではないか、と私は考えている。
はやく田植えができれば、再生二期作にとって条件はよくなるだろう。
田植えも、稲刈りの風景も変わっていくのだろう。
今年も田んぼの風景を、多くの生き物たちとそっと見守りたい。