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アメリカ国防長官承認から見るトランプ政権の行方

 こんにちは、ムラです。本日はアメリカ、トランプ政権の人事についてです。

 先日、国防長官候補だったヘグセス氏の閣僚審査が行われ、結果としてはヘグセス氏は承認されました。

 しかし、票数は50対50と賛否が拮抗し、副大統領の権限でかろうじての通過でした。

 元々、共和党は上院で53議席持っており、何もなければ人事はスムーズに通過します。

 しかし、ヘグセス氏は飲酒癖や女性問題を抱えており、その資質を疑問視する声が共和党内から上がっておりました。

 現在の共和党はトランプ大統領の影響力が強いとされています。しかし、上院議員の中でも、今期で引退を表明している議員や、圧倒的な地盤を持つ議員にとっては、トランプ大統領に従うインセンティブは低いとみられています。

 ヘグセス氏の他にも、共和党内で資質が疑問視されている候補はいます。

 例えば、米中央情報局(CIA)などの情報機関を統括する国家情報長官候補のトゥルシー・ギャバード氏です。ギャバード氏はロシアが北大西洋条約機構(NATO)に抱く安全保障上の懸念を「正当だ」と擁護した過去があるなど、親ロシア派と見られています。

 その他には、ワクチン懐疑派で厚生長官候補のロバート・ケネディ・ジュニア氏やトランプ氏への捜査を巡り陰謀論を主張する米連邦捜査局(FBI)長官候補のカシュ・パテル氏に対しても資質を疑問視する声があがっています。

 仮に人事案が上院で否決することになれば、トランプ大統領の威信は大きく傷つくことになります。

 閣僚人事がスムーズに進むのか、皆さんも注目してみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。

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