【圧力】 水圧の具体的な計算と計測(真水と飽和食塩水を例に)
今回は具体的な水圧の計算をして、これもまた実験で観測が可能であることを確かめる。観測機器は、登山用の気圧測定の時計を用いれば出来た。
一般的な水圧の式
地上での水中の水圧の式は
として
で計算することが出来る。今回、流体の密度:$${\rho\ [kg \cdot m^{-3}]}$$は
の2パターンで計算を行う。
深さは$${50\ [cm]= 50 \times 10^{-2}\ [m]}$$とする。(このくらいの深さなら用意は比較的容易い)
具体的な数値の計算
真水の場合
圧力の理論値は
という計算結果になる。
飽和食塩水の場合
圧力の理論値は
という計算結果になる。
真水の場合と飽和食塩水の場合での圧力の比較
真水の場合と比べて$${10\ [hPa]}$$の差が生じた。($${10\ [hPa]}$$の差は観測可能である)
圧力の値についてもう少し考えてみる
大気圧の時よりも$${49\ [hPa]}$$物体は圧力を余分に受ける。
もし$${1\ [cm^2]}$$あたりに換算すると、
と計算できる。
$${0.49\ [N]}$$を地上の物体に働く質量で換算すると、$${0.49 \div 9.8 = 0.05 \ [kg] = 50\ [g]}$$となる。
すなわち、1$${cm}$$四方の面積に$${50\ [g]}$$の物体が乗っているだけの力を受けている。ちなみに $${50\ [g]}$$とは、$${10}$$円玉$${11}$$枚程度の重さである。