幸せなお金の使い方を考える授業
あちこちで咳をする音が増えてきました。
年末に向けて、寒さも一層厳しくなり、体調を崩しやすい季節。みなさんもマスクは欠かせない日々を送っているのではないでしょうか?
私も予防のためマスクをつけているのですが、メガネが曇るし、話しにくい。正直なところ、あまり好きじゃありません。
そんな話を職員室で保健の先生にすると、体調不良の生徒が増えているとのこと。「先生も気をつけてくださいね」と優しく言われました。
そこで私は、「頭痛と腹痛があるんですよ…」と軽く話したら、「どう見ても元気そうですけど?」とピシャリ。
いやいや、頭痛はお財布事情のため、腹痛は笑いすぎですね…とつまらぬ親父ギャグを飛ばし、保健の先生を困らせてしまったようです。
反省してます。いや、ほんと…。
さて、今日はビジネス情報科の2年生の授業でのお話です。
テーマは「お金の使い方」。
沖縄への修学旅行を控えていることもあり、「幸せなお金の使い方」を考える授業をしてみました。
お金の使い方は4種類ある
まず、生徒たちに「お金の使い方には『消費』『浪費』『投機』『投資』の4つがある」ことを話しました。
日常の中でもつい衝動的にお土産を買ってしまうこと、これは単なる「浪費」になりがちです。せっかくなら「幸せ」につながるお金の使い方を考えてもらいたいと思いました。
授業では次のような金額を提示して、どのように使うか考えてもらいました。
1. ¥1,000を使うなら?
「この場所でしか食べられないアイスクリーム!」
「家族に沖縄限定のお菓子を買いたい!」
食べ物やお土産を考える生徒が多かったです。
SNSにアップして旅行の思い出を共有するアイデアには「なるほど!」と納得しました。たしかに、これなら自分も周りも幸せになれそうです。
2. ¥10,000を使うなら?
「ステーキを食べたい!」という声が飛び出しました。
沖縄は肉料理が有名ですが、10,000円分のステーキって…すごい贅沢ですよね。私には無理そうです(笑)。
生徒たちは食べ物で考えがちですが、「友達とディナーを楽しむ」という意見もあり、少しずつ「体験」に目が向いてきたようでした。
3. ¥100,000を使うなら?
ここで一気に難しくなった様子。
「高価なお土産を買う」
「家族旅行に使う」
といった提案が出ましたが、場所や雰囲気にお金を使うことも大切だという話をすると、生徒たちも「なるほど」と考え込んでいました。
4. ¥1,000,000を使うなら?
ここまでくると、ほとんどの生徒が「それは本当に必要?」と自問自答してお手上げ状態。普段使わない金額を無駄なく使う計画を立てるのは難しいですよね。
それでもいろいろと意見を出してくれましたが、ちょっとやけになっている感じも…
「使命感で適当に言ってない?」という意地悪な質問を投げかけたことで、生徒たちも考え直してくれたようです。
「お金の稼ぎ方」より「お金の使い方」が大切
商業を学ぶ学科では、「お金の稼ぎ方」を学ぶイメージがあるかもしれません。
簿記やマーケティング、情報処理、経済などの勉強が中心ですからね。
でも私は、「お金の使い方」を学ぶことの方が大切だと思っています。
例えば、「出入口」をイメージしてください。電車では、降りる人が出てから乗る人が入りますよね。お金も同じです。お金を使うことで、次にお金が入ってくる。こうして循環することで社会が潤うんです。「経済」ってやつですね。
いくらお金を稼いでも、無駄遣いばかりしていたら破産してしまいます。だからこそ、「お金の使い方」を学ぶことが重要なんです。
授業の着地点は「投資」
この授業のゴールは「投資」を知ること。
「消費」や「浪費」ではなく、「将来に繋がるお金の使い方」を考えるのがポイントです。単に何かを買うのではなく、自分や誰かの未来を良くするためにお金を使う。これが「幸せなお金の使い方」だと思います。
次回への挑戦:ラグジュアリーWebサイト制作
そして、この授業の締めくくりには、ちょっとした挑戦状を出しました。
テーマは「¥5,000,000の商品を扱うラグジュアリーWebサイトの制作」
これまで学んだ「お金の使い方」をどうデザインに反映させてくれるのか、生徒たちの発想力に期待しています。
さて、どんなWebサイトができるのでしょうか?
また後日、報告させていただきます。お楽しみに。
最後に…
さて、あなたなら¥1,000,000をどんなふうに使いますか?
幸せなお金の使い方、ぜひ考えてみてくださいね。