失敗はサイエンス
失敗はサイエンス、成功はアートという言い回しを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
今回はその失敗から学ぶにはどうすればよいのか、そもそも失敗ってなんなのかということについて、互いに刺激ある意見交換をしました。
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お久しぶりです。NPO法人学生ネットワークWANで、FUKUOKA2020の配信を担当している花城一陽です。
前回のエバンジェリストミートアップに引き続き今回もイベントレポートを書かせていただきます。今回のテーマは失敗について。
「失敗」と聞いて思い当たるもの、ありますか?
<今回のミートアップの内容>
前回のミートアップに引き続き、学生エバンジェリスト講座の中でエバンジェリスト西脇さんからもらった課題について、参加者で意見を交換しながら考えていきました。
今回は前回よりも参加者が多く、色々な立場の意見を聞くことができたのが非常に良かったです。
<トークテーマ①エバンジェリストとは?>
今回、初めての参加者も多かったので、
そもそもエバンジェリストとはなんだろうか?ということについて改めて参加者全員で考えました。
エバンジェリストとは、聖書にその起源を持つ言葉で多くの場合、「伝道師」と訳されます。
ある参加者の考えるエバンジェリストとは、自分自身が魅力を感じるものの魅力に様々な人に気づいてもらう発信をする人のことというものでした。
他の参加者にもそれぞれの意見を語ってもらい、自分の中では自分で調べた定義の域を出なかったものに対して、各参加者の刺激的な意見から色をつけていただき、自分の中でもエバンジェリストとはこういうものだという考えが固まってきました。
それは、様々な人に自分の魅力を感じるものに対して、その魅力を見える視点を与えるものであるというものです。そして、伝道師の如くその魅力を伝えるもののみならず、その魅力に突き動かされるような人を生むこと、それがエバンジェリストのあるべき最終目標なのではないかと感じました。これから、様々なイベントに参加し、発信者の意見を聞いたり、自分が発信者になり現場に立って気づいたことによってこの定義がさらに、人々に伝わりやすいものになればいいなと感じました。
<トークテーマ②失敗ってなんだろう?>
今回のメインテーマは自分が参考にすべき失敗談とはなにかということ。最初、思慮の深まらない私は失敗談といえば自分の得られる経験、話すときのネタ、程度にしか認識していませんでした。しかし、参加者の話を聞き、失敗とはどのようなものなのか、まずその本質を理解してみるところからはじめてみようと思いました。
みなさんの考える失敗とはどのようなものでしょうか?冒頭でも問いましたが、そもそも失敗談を話してと言われたときにパッと思いつく失敗はあるでしょうか?ここで、今回の参加者の意見の中で自分が最も印象に残ったものを紹介させていただきます。失敗とは、あとから振り返ってみたときに良いと思える経験、失敗はサイエンス、成功はアート。成功はたまたまの要素も多く含まれていることが多いが、失敗に関しては分析して次に活かすことができるという意味です。実際、成功はたしかに自分の自信となっていることが多いけれども、学びになっているという面に関しては失敗の方がより多いのではないでしょうか。
<他者の失敗から学べ!>
失敗について考えている際に、果たして他者の失敗から学ぶことはできるのかということに話が及びました。自分の失敗に関しては実体験として残るため覚えやすくはあるものの、他者の失敗に関しては、あまり自分ごととして捉えにくいのではないかと考えていました。たしかに、完全に自分ごととして捉えることは難しいかもしれませんが、自分の中に知識として持っておくだけでも、予防的な意味で一定の効果はあるのかもしれません。
また、人という生き物に共通する失敗の例としては歴史を振り返って学ぶのも良いという意見も聞かれました。俯瞰し抽象化してみると、これまで幾人ものひとが調子に乗りすぎて周りが見えなくなり失敗していった歴史があり、調子に乗りやすい自分を諌めようと心に刻みました。
<まとめ>
今回も、様々な専門分野をもつ参加者からの視点を学ぶことができたのが自分の視野を広げる上でも有用な体験でした。失敗談は後から振り返ったときに自分の成長の糧になったと思えるようなものであれば、失敗と捉えなくてもよいのではないでしょうか。自分も、なにか専門分野を決めてエバンジェリストとして発信していくなかにおいて、他者の失敗から学ぶ機会をうまく生かして、同じ過ちを繰り返してしまう無駄な時間を経ずに成功にたどり着こうと感じました。