ハンナ生誕90年メッセージ①
今年2021年5月16日(日)は、ハンナ・ブレイディ生誕90年にあたります。これまで「ハンナのかばん」の物語を舞台や映画や様々な形で一緒に伝えてきた仲間たち、世界各地の子どもたちから届いたメッセージをご紹介します。
ジョージ(Jiri)のことはよく思い出します。彼は偉大な人でした。映画「ハンナのかばん」がチェコで公開されたときに美しいプラハの街で共に語り合ったことは今でも大切な思い出です。
映画「ハンナのかばん」のなかで、私はハンナとジョージの父親役を演じました。「ダビデの星」を切り抜いて2人に渡したシーンでは強烈な感情が沸き起こったことを覚えています。
ジョージの物語と彼の家族の物語を知ることができて感謝しています。
このような歴史を決して繰り返してはいけない。
チェコスロバキアではナチ政権とその後の共産党政権のもとで、多くの家族の命が犠牲となりました。無意味なイデオロギーのせいで、ハンナや何百万もの人たちが殺されたということは大きな悲劇です。
でも、私は希望をもっています。私たちの子どもたちは、このような悲劇を決して許さない、と。そして愛と自由を手放したりしないと。
かばんに書かれた名前に心から思いを寄せてくれてありがとう、史子。あなたとハンナとジョージはたくさんの人たちの人生を変えてくれました。
すべての人が尊厳のある、美しい人生を生きるために勇気と愛と強さを持ち続けることができますように。(「ハンナのかばん」の)物語を伝える一員になれたことを幸せに思っています。
ラデック・コウラ
プラハ、チェコ共和国
映画『ハンナのかばん』ハンナとジョージの父カレル役
5/16(日)ハンナ・ブレイディ生誕90年記念オンライントーク
「ララ・ハンナの宝物」
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