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【Q&Aコーナー】フリースクールのあり方や考え方も時代とともに変化していますか?

こんばんは。
固い肉を食べると、全ての歯と歯の間に肉が挟まってしまう三科です。爪楊枝は2~3本必要です。


今日は、普段ご質問いただくことをnoteでお答えしようという(たぶん)新しい取り組みです。

いくつかストックがあるので、分けてお伝えします。


Q. 僕が働いている学校では、以前と比べて保護者対応や児童の対応でしんどい思いをすることが増えていますが、フリースクールにも以前と比べて大変なことや困ったことが増えていますか?
フリースクールのあり方や考え方も時代とともに変化しているのか、お聞きしたいです。

A.学校での対応に困っている先生が多くなっているということは、知り合いの先生方からしょっちゅう聞いていますし、今日のニュースでも休職をする先生が過去最多と報道されていました。

いただいたご質問は、「フリースクールはどない?」ということですよね。

設立から16年、子ども支援を始めて23年。時代とともに社会課題はどんどん増えてきましたし、社会自体もどんどん変化をし続けました。

「ここ」も任意団体からNPOへ。
ボランティア団体から20名ほどの職員とともに事業を担うようにもなりました。

校舎の数は4つになり、関わる生徒や保護者の方も以前とは比べ物になりません。

フリースクール事業以外にも、その時に不登校の親子にとって必要だと感じたことはどんどん新しく新規事業をスタートさせてきました。

得意なことを生かし苦手なことを補い合いながら、「学校に行っている行っていないに関わらず誰もが受け入れられ自立できる社会を創る」ために理想のチームになること。

まだまだ理想とは程遠い現状ですが、それでも一歩一歩前に進み続けてきました。

その中で、以前は出てこなかった課題や問題が出てくるのは当たり前。

ご質問にあるように、以前とは違う大変なことや困ったこととは日々直面し続けます。

「昔はこんなことで悩まなかったなぁ」「あの時はこんな風になるなんて思いもしなかった」と感じることも正直あります。

今と昔、どちらが大変かと言われれば当然今です。

ただ、問題の質が違うような気もします。

できることの範囲は増えました。関わる人の数も全然違います。

一つのミスが大きな失敗に繋がることも多々あります。

少しの歪みが大きな波となって押し寄せることにもなります。

でも、そんなもんです。

あ、ただ、子どもや保護者の対応でしんどい思いをされるということですが、それが昔と比べて大きくなったかと言われれば、そんなことはありません。

いつだって承るご相談の根本を考えれば一緒です。

まとめてしまえば理想と現実のギャップです。

人にどう思われているかと、どう思われたいかのギャップです。

これにつきると思います。

将来への不安などもまとめればこういうことだと考えています。


フリースクールの在り方や考え方が時代とともに変化しているのか、というご質問は、仰る通り変化していると感じます。

教育機会確保法ができたこと、コロナを経験したことはとても大きな分岐点でした。

詳しくは今まで何度も書いてきたので敢えて書きませんが、それに合わせてフリースクールも大きく変わってきたなぁと思います。

その辺りも、他のご質問でお答えできれば。

新たな質問もコメント欄にてお待ちしています。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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