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フリースクール・NPOの働きがい

こんにちは。
夜のムズムズ病に悩まされている三科です。ムズムズ病の治療法、知っている方教えてください。


先週は、西大和学園高等学校さんにお邪魔してフリースクールの仕事についてお話しさせていただきました。

話しを聞いてくれるのは高校1年生。

その日は、テスト最終日の放課後だったにも関わらず、疲れた様子もなく集中して話しを聞いてくれました。

西大和学園さんといえば、卒業後は東大か京大に行く子がほとんどという超進学校。

合格するだけでも恐らく相当大変な思いをして入学してきた子たち。

クラスに一人はいそうなヤンチャな風貌をした子や、寝たりあくびをしている子はもちろんいません。

その中で課せられた講座の内容は、「働きがい」について。

今までは、工務店や美容院の社長さんが来られて働きがいについて講義をされたそうな。

そして、変化球としてNPOやフリースクールでの話しをしてほしいとのご依頼。

さて、ご依頼を受けて改めて僕自身の働きがいについて考えてみました。

AIによると、

働きがいとは、仕事から得られる充実感や満足感、仕事に対して積極的に取り組む意欲を指す言葉です。
働きがいを感じる理由は人それぞれですが、目標達成や成長、成長や承認、仕事への興味などがあります。

とのこと。

正直、全くピンときません。

例えば、「仕事から得られる充実感や満足感」、「仕事に対して積極的に取り組む意欲」とあります。

仕事から充実感を得て積極的に取り組む意欲が生まれる、ということがよくわからないんです。

「ここ」を設立してからずっと、目の前の火事の火を消しながら、同じように火事が起こらないようにどうすればいいかを考え続けて今があると感じているので、意欲があろうがなかろうが、充実感を得ようが得まいが、目の前で火事が起これば飛び込むだろうと思っています。

なので、そんなことは考えたこともなく必要だと感じたこともありません。

「仕事のモチベーションが…」という話しを聞くと、「仕事をモチベーションでする?じゃあモチベーションが低ければ仕事をしなくて高くなればするのか?」と不思議な気持ちになります。

目の前の火事を消すのにモチベーションもクソもないだろうと。

なので、高校生の皆さんに僕自身の「働きがい」を伝え、将来の仕事へのイメージを持ってもらうのだとすれば、僕の話しは参考にならないだろうなぁと思い、そのことも正直に子どもたちの前でも説明をしました。

意外にも、その場で質問をたくさんもらったり授業後の感想を後で送っていただくと、思ってもみなかったリアクションがあり驚きました。

僕たちは、社会を変える仕事をしています。

結果は今すぐ出ません。

5年後10年後も今のアクションがどういう結果をもたらしたかはわからないことも多いです。

社会課題を解決するために仲間を集め続けて16年。

目の前の火を消しながらケガ人が出れば手当をします。

同時に同じような火事が起こらないように予防をします。

火の正体を明らかにし火元は何かを調べます。

それでも火事は起こり続けます。

火事が減っているかどうかは短期的に結果が出てもあまり意味がありません。

火事によりケガをしたり命を落としたりする人を減らし続け、いつか必ずその人数をゼロにするため社会を変えるアクションを起こし続けます。

正解はありません。だからマニュアルもありません。

モデルもないので自分たちが創ります。

働きがいを考える隙間があるなら、不登校の親子の幸せを考えます。

そういう世界だという覚悟が必要です。

西大和学園の子どもたちに上手く伝わったかはわかりませんが、いつも大人に向けて話しをさせていただくのとは全然違う素直なリアクションがとても新鮮でした。

一人でもこの仕事に興味を持ってくれたらいいなぁ。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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