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深く気づく

The Book of Life
3/4のテーマは
Become Deeply Aware

 J.クリシュナムルティの言葉を、1日1ページ 、365日分に編集された本
 「The Book of Life」を 一日分ずつやさしく翻訳し、
 気功的な補足や解説を添えています。

 和訳&補足解説 天野泰司


和訳

「依存」は、孤独と執着を引き起こし、
不可解で解放されることのない葛藤が続くことになります。
この、執着と依存のプロセスに気づかなければなりません。

非難することも、判断することもなく気づくならば、
この両極の葛藤がいかに深刻なものであるかがわかるでしょう。

深い気づきを伴いながら、「求め、依存すること」の意味を
完全に理解するように意識して思考を働かせれば、
あなたの「意識的な心」が開かれて
このことの全貌を明らかにするでしょう。

そして潜在意識、つまり隠れていた動機、欲求や意図が
意識のスクリーンに自ずと映し出されるようになります。
そうしたら、潜在意識の投影それぞれが何を示唆するのか
よく調べ、悟らなければなりません。

このことを何度も繰り返し、
問題について限りなく明瞭に考え抜いた後には、
潜在意識の投影に自ずと気づくようになり、
たとえ他の何かに意識が逸れていたとしても、
意識と潜在意識とが協働して、「依存」やその他の問題を
解決してくれるようになるでしょう。

こうしてすなわち、「絶え間ない気づき」が確立するのです。
その気づきは、根気よく、穏やかに、統合をもたらしてくれるでしょう。
そして、身体が健康で、食の不自由もないのなら、
それがひいては十全たる生をもたらしてくれるでしょう。

J.クリシュナムルティ  訳・天野泰司


見えない心

私たちの日々は、心の投影のようなもの。
心のままに流れ、動き、実現していく。
ただし、その「心」とは、潜在意識のこと。
潜在意識は、表面の意識の裏側に隠れている心の本体。

普段の意識は、心の中のほんの一部分。
氷山の一角にも喩えられ、水面下の見えないところに、
もっとずっと大きくて大切な心の働きが隠れている。

表面の意識は、潜在意識とは一見異なった形で現れることが多く、
潜在意識が求めているのに、我慢して手を出さなかったり、
避けたいはずのものに、むしろ近寄ってしまったりする。
その元にはたいてい、意識による過剰なコントロールが隠れている。

だから、心の感度を上げて潜在意識の声にていねいに耳を傾け、
同時に、意識的な介入のない、思考的な判断を加えない状態を保って、
ただ純粋にありのままの心を感じ、集中する。
そこから、見えない心との対話がはじまり、
心のままに、魂が喜ぶような生活が拓けてくる。

NPO法人気功協会運営責任者 天野泰司

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