木曜の教室から 〜心の荷を下ろす
毎週木曜、「京の気功入門」は天野の唯一の定例教室です。
初めての方も長く通う方も、毎週同じ流れで、安心して自分に集中されています。きょう2/9のお話から、まとめました。(純)
2023/2/9 天野泰司 (NPO法人運営責任者)
立春を過ぎると、天気の波が変わってくる。
私たちの体も、春になろうか、待とうかと、植物のように変わっていく。
寒さのピークをすぎ、春らしい感じになってきている。
節分の頃が寒かった。旧暦の通りに、いま変わっている感じ。
春のポカァンとした感覚は、後頭部の変化とつながっている。
後頭部が、春になると開いて上がってくる。
ヒトは、頭蓋骨という3キロくらいのものを頸椎で支えている。
腰椎は上半身を全部、支えている。体重の半分くらいだろうか。
例えば前かがみで、その重さをを支えながら
携帯を長時間見続けているようなことができるのはスゴイ能力だが、
実は負担にもなっている。
「今まで、こんなふうに負担かけてたんだ」と気づけるのが、春の時期。
ヒトの精神作用は特別、
その力を、純粋にやりたいことに使うことができる。
例えば、猫は「失恋した」といつまでも思うだろうか。
けれどもヒトは、ひとつのことを集中して追いかけていける能力のために、
嫌なことでさえ、背負いつづけることができてしまう。
それを置いていくチャンスが春の季節。
夏は暑すぎ、秋は体が収縮に向かい、むしろ辛さを思い出す。
冬は寒く、引き締まるのでリラックスできない。
春の体は、これからゆるんでいけることを知っている。
だから、この季節に、自分を苦しめているものを全部下ろしていく。
自分で自分を苦しめていることに気づかないが、自ら背負っているのだから、下ろし放題。それが見えない、気づけばいい。
繊細に体をみて、体で気づいていく。
・・・・・
お話のあと、実習「心がおちつく やさしい気功」で終わりました。