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瞬時に土台を築く

The Book of Life
12/28のテーマは
Lay the Foundation Instantly

 J.クリシュナムルティの言葉を、1日1ページ 、365日分に編集された本
 「The Book of Life」を 一日分ずつやさしく翻訳し、
 気功的な補足や解説を添えています。

 和訳&補足解説 天野泰司


和訳

静かな心は、何ら体験を求めることはありません。
そして、心が何の体験も求めず、
完全な静寂の中にあるならば、
過去の影響による動きが一つもないので
心は既知から自由になります。
そして、さらに深くその状態の中に入っていけば、
認識できない、解釈することも言葉に置き換えることもできない
未知の動きがあることを見出し、
測り知ることのできない動きと出会っていくのです。

未知の動きは時間を超越しています。
未知には時間も空間もなく、
体験できる経験も、手に入れられるものも、
達成できる何かも存在しないからです。

このような心は、創造とは何かを知っています。
画家、詩人、作家などの創作ではなく、
何の目的も持たない創造、
表現しようとすることのない創造です。
創造とは、愛、そして死です。

こうした過程の全て、最初から最後までが、瞑想法です。
瞑想を志す人は、自分自身を知らなければなりません。
自分を知らなかったら、瞑想を深めることはできません。
どれだけ一生懸命深めようと試みても、
自己投影の範囲を超えることはなく、
投影は、すぐそこ、ほんの近くにあるものなので、
あなたをどこへも導いてくれません。

瞑想とは、次のようなプロセスです。
土台は一瞬にして、即座に築かれます。
そして、自然に、何の努力もなく、
あの静かな心の状態へ至るのです。
そのときにのみ、
時間を超え、経験を超え、
知ることを超えた心が存在するのです。

J.クリシュナムルティ  訳・天野泰司


一瞬のポカン

「気功の学校」のレッスンの中に、
あくびの呼吸があります。
ゆっくり大きく口を開いていくと、
思わず自然にあくびが出てきて、
ふっと体がゆるんで、一瞬ポカンとします。
このポカンとした心が、
体の中の大自然が
活発に働きはじめるスイッチのようなもの。
今までの知識や経験や理知的な判断とはまた違う、
全く予測できない、体の中からの自由闊達な動きが
次々と生じてくるようになり、
体は活発に動いているのに、頭はとてもスッキリしていて
心がとても静かな感じに入っていきます。

この一瞬のポカンをきっかけにして、
体は大自然モードは瞬時に立ち上がるのです。

NPO法人気功協会運営責任者 天野泰司

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