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今からでも始めよう!

「早めの対策を!」

保護者の方から、漢字学習に絡む語彙数の獲得について「今からでも遅くないでしょうか?」というコメントがありました。結論は、「大丈夫」です。ただし、後で申し上げますが条件があります。

子どもは、誰もが勉強ができるようになりたい!、成績を上げたい!と願っています。でも、遊びの誘惑に勝てず、また、遊びを通して楽な選択を繰り返し、遊びにのめり込むことで「怠惰」な生活をおくるようになります。ここまでの過程で誰かが、子どもが持つ本来の向学心を呼び起こせば、彼らは学ぶことで遊びからは得られない体験や、それに伴う能力を手にします。特に、学習に関わる年齢が早ければ、知りたいと願う脳の本能が、そのまま学習姿勢を作り上げてくれます。この時期には、学習を妨げる差別的な大人の評価や、評価から生まれる劣等意識も芽生えてはいません。

高学年にさしかかる頃、子どもの中には劣等感を感じている割合が増えてきます。劣等感は「いくら勉強しても無駄」「どうせできない」と学ぶことを拒否する脳内環境が出来上がってしまいます。ここで、大切な事は、親子で学習時間を共有することです。共に学ぶ時間を作ることです。何故なら、大変きつい言い方になりますが、子どものそうした学習状況を放っておいたのは保護者だからです。子どもに小言を言っても、全て子ども任せにしていたからです。子どもに正しい道筋を付けてあげる事、それは今からでも遅くはありません。ただ、一緒に行って下さい。それが一つ目の条件です。学習時間は長く設定しないこと、これが二つ目の条件です。4年生なら30分が限界です。それ以上は、集中力が持たず、ただ無駄な自己満足の時間を過ごすだけとなります。

学習は、共に学ぶ事を前提とします。すると、一人ではできない確認作業ができるようになります。一人の学習ではできない、読みの確認、つまり声を出させる環境が作れます。読む・書く・聞くの3つの学習要素が家庭環境で作れます。教科書など積極的に読んで貰いましょう。漢字学習は、毎日の積み重ねで驚きの効果を生みます。漢字一文字が、他の漢字やことばを引きつけていくのです。つまり、語彙数を獲得しやすい環境が整ってくるのです。今まで学習を積み上げてこなかった事実を確認することも大切です。学習において、何故できないのか?何故解らないのか、何故書けないのか、健常児であればその理由は簡単です。本人がしっかり学習に取り組んで来なかったからです。また、保護者が環境を整えて来なかったからです。保護者の整える環境とは、子どもをしっかり見てあげる事、その一言に尽きます。互いに学習に対し無頓着であったり興味が無ければ、それは途端に成績として表れるでしょう。

学習は積み重ねです。それは、木の年輪のように刻まれ、しっかりと成長していきます。木は、その形状と同じような形を地下に形成していると言われています。これが、人でいう見えない学力、基礎学力ですです。この根っこは、その強さと比例した木に成長します。思い立ったら吉日、直ぐに家庭学習を始めましょう。あまり気負わず、無理をせず。

2014/4/17


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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