効果を上げる家庭学習
「家庭学習で思考力を」
お子さんの家庭学習は充実していますか?
明日から2学期が始まる子ども達も多いのではないでしょうか。夏休みの宿題は終了しているでしょうか。計画的に宿題をこなしていること、今頃になって慌てている子どもでは、成績もそのまま反映しているようです。
「計画的にしなさいと言っているんですが」という保護者の弁明はどうも通用しないようです。家庭学習の定着は、そのまま「親力」に繋がります。
今夏、年長の子に夏期講習を実施しました。学習の定着が目的ですが、もう一つは、家庭学習の定着がありました。連続して行われる講習では、ホームワークも連日出されます。次の日に提出することが先生との約束です。講習が進むにつれ、毎日の学習が当たり前のようになっいてきました。一人で出来るプリントは、保護者の手を煩わすこともありません。今回出された文字のなぞり学習は、家庭学習には最適な教材と言えます。丁寧になぞってくることが先生との、もう一つの約束です。
今夏の講習では、文字学習を中心としながらも、数の学習にも力を入れました。教材には、「タイルさんすう」を使用しました。
先週も、全国の保護者からご注文を頂きましたが、幼児からのタイル指導は、より効果を上げます。それは、小学生になり、指で数えたり、半ば暗記のような計算指導を経験した子は、タイルを面倒くさがるからです。
ところが、幼児から始めると、算数教育に素直な形で取り組めます。お陰様で、皆タイル好きになってくれました。
タイルの効果が次第に出てきており、タイルを遊び感覚で操作してくれます。勿論、ホームワークに、この「タイルさんすう」を渡します。
僅か9日間ですが、家庭学習の定着は、子どもの学習に対する考え方の定着であり、毎日行う学習の日常感覚が養われます。歯磨きや、洗顔などと共に学習の習慣化は、家庭と教育機関の連携で可能となります。また、親の目が届いていると家庭学習の定着も早まります。年長さんは、来年に控えた入学を前に、そろそろ準備をされてください。
当たり前の事なのですが、家庭学習の習慣を持つ子は、成績も抜群です。毎日の学習の積み重ねは、足し算的というよりかけ算的に学力に跳ね返ってきます。当たり前の事が出来なくなってきている世の中です。だから差がつくのかも知れませんね。
著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫