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幼児教育の成果

「民間教育のチャレンジ」

石川教育研究所で作り上げた幼児教育のカリキュラムは、子ども達の発達段階を踏まえ、無理のない形でステップアップできることを意識して組み立てた。それは、基礎教育を支える指導理論と長年の教育活動、更に発達心理学などを踏まえ作成されたことは言うまでもない。このカリキュラムに則り教材も研究開発されている。幼児の知的吸収力には目を見張るものがある。それは、丁度生まれたての馬が必死に立とうと、何度も転びなら立ち上がる姿と重なるところがある。興味本位な内容を学習に組み込んでも、子ども達はそれを受け入れる能力を持っている。記憶力の凄さは、水を勢いよく吸い上げる吸い取り紙のようだ。こうした幼児のこの能力を見せつけられると、何でも可能かと錯覚し間違った方向へと足を踏み入れてしまう危険性もある。その判断を与えてくれるのが発達心理学や認知心心理学なのだろう。

子どもの知的発達を考えると、幼児期の学習には意味がある。早期知的教育について様々な反対意見もある。その殆どが的を射ている内容が多い。ただし、基礎教育についての偏見を除けばと言うことになる。反対意見の大半が、詰め込み教育という見方であり、遊びを否定しているという捉え方だ。それは早期知的教育について素直な見方をされていない。現場の教育を見て、子ども達の姿を見て欲しいと願う。

早期知的教育を行っていくと、子ども達に学ぶことの余裕が生まれてくる。既に6歳クラス(年長)のカリキュラムでは小学1年生の学習内容に入っている。2歳から始まる指導ステップ(こども主体の授業)は、言語の基礎である。聴くこと・読むこと・書くこととステップアップされた指導がされる。数分野も、私が40年間取り組んできた、水道方式理論を幼児対象に編成した指導を行っている。知覚指導も同様に、発達段階に応じた概念形成を軸に組み立て指導される。今の義務教育では、こうした基礎的指導の時間が非常に少ない。小学1年生入学時、既に授業についてこれない子ども達の数は現場を見れば理解できる。

私達が開発した小学生教材がある。教科書に則してはいるが、前編水道方式の理論を採用している。様々な所に独自の指導を取り入れている。国語教材も、読解編、文法編と共に、他にはない独自の考え方が導入されている。この独自性はフラッシュカードにも活かされ、石川教育研究所制作の中でも文法カードや分数カードは、子ども達に絶大な人気を誇っている。こうした教材とリンクしたフラッシュカードの考え方は他にはない、我々独自のものだ、

今回、こうしたカリキュラムや教材を取り入れ3年が経過するプリンスジュニアの小学生指導で、義務教育に対し5ヶ月~6ヶ月速い指導カリキュラムがスタートする。この間の幼児期の積極的学習活動が義務教育の学習活動にゆとりを与えた結果だ。つまり、小学1年生用に作られた教材の6ヶ月分が、幼児教育を経てきた子ども達には不要になった。幼児教育はこうした部分で子ども達の長い学習活動をサポートしている。不要(?)になった教材は、まとめられ子ども達の復習教材として活躍するだろう。民間教育のチャレンジは、小回りのきく環境から国の教育に対し先を行く教育になりつつある。幼児教育の与える成果は今後益々広がりを見せていくだろう。

2013/1/31


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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