MI理論 8つの知性
「偏りのない教育」
教育と脳科学の結びつきが語られ始めてから40年ほど経過してきた。人の臓器の中で脳に対する解析は様々な理由から大きく遅れをとっていた。脳科学の発達は真実の追究でもある。特に心理や精神については未だに憶測や統計的判断が主流である。しかし、そこに革新的な脳科学の解析が入り込み、心理学も大きな変化をもたらした。認知心理学の台頭は教育界に於いて大きな変化をもたらしている。
最近、人の異常行動にどうして?と多くの人が疑問を持ち始めている。それは年齢に関係なくおきている。育てにくい子、学校、会社、社会で問題を起こす人。これらの中には薬物摂取による場合も否定できない。しかし、人の考え方や行動は脳による判断である。つまり、人の知能や知性の問題なのだ。
人は、この世に生を受けてから必然的に多くを学ぶ事になる。学ぶ事で知性を高めていく。しかし、その知性とは一つではない。認知心理学者のハワード・ガードナーは多重知性理論(Multiple Intelligences)を説いた。人は多くの知性を組み合わせ、思考し行動しているという。ガードナーは、その知性を8つに分類している。
言語的知性
論理・数学的知性
空間的知性
音楽・リズム的知性
身体・運動的知性
博物的知性
内省的知性
対人的知性
以上の8つだ。これら知性から作られる枠組みから様々な思考や行動が決定されていく。現代人に利己的な人が目立ち始めている。また、コミュニケーションの取れない人が増えている。この二つは先に挙げた内省的知性と対人的知性の欠如とも言える。幾ら頭脳が優れていても、それは総合的に優れているとは言えない。
北大生が「イスラム国」に参加し行動を共にしたいというニュースが流れた。フリージャーナリストが取材した北大生のビデオを見るとあることに気付く。彼に博物的知性、内省的知性、対人的知性に未発達な部分があるように私は感じた。これはあくまでも私の主観だ。
ノーベル平和賞を授与されるマララ・ユスフザイさん(17)の言葉の通り、教育が人を成長させる重要な役割を持っている。だからこそ、教育に於いてバランスを欠いてはいけない。特に、人の土台を形成する時期の幼児教育には、指導内容のバランスがとても大切だと思う。8つの知性をご覧頂いて、子ども達への教育、学習内容など、指導すべき事柄が想像出来るのではないだろうか。我が石川教育研究所は、文科省の進める教育改革に伴い、このMI理論を基に、新たな幼児教育の体系化を目指している。
『MI理論によると、個人があるインテリジェンスを使うことに「より多くの時間をかけるほど、そして、指導と教材が良ければ良いほど、その人は賢くなる」。
差異が、否定されたり無視されることなく考慮に入れられたなら、教育は最も効果的に働き、生徒に「自分は何者であり、何ができるか」を理解されることが重要であるとガードナー(1999)はまとめている。』
2014/10/12
著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫
石川先生監修!
幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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