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思考の発達に
「幼児指導の中で」
中学1年生で習う「正負の数」「文字式」「方程式」、この3つの学習で躓く子ども達が沢山います。中学で学力に自信がないこの場合、分析していくと、この単元にぶち当たります。でも、更に分析していくと、小学校の基礎教育に辿りついてしまいます。私は、今もラボスクールで算数や数学の学習指導をしています。実際に、中学生まで指導してみると、子ども達の躓きが何処で起こるのかが見えてきます。
子ども達は誰も向上心を持っています。ただし幼い時期です。子どもは好奇心の塊です。好奇心はそのまま向上心へと繋がります。この向上心は、子どもの持つ知的好奇心を満足させた場合に起きます。「何故」「どうして」という子どもの質問は、まさに親が最も欲する学習への好奇心です。学習そのものです。幼いながらも、自然の不思議、文字の不思議、形の不思議、仕組みの不思議、命の不思議等、数々の不思議に出会います。子どものこうした不思議に対し、親や保護者がどのように応えていくのか、これが知的面に関する子育ての悩みとなります。そして、子ども達は、不思議について思う過程で「思考力」の基礎を養って行きます。
今日のような情報化社会では、子ども達の脳へ、様々な情報が無造作に、無作為に飛び込んできます。たぶん頭の中では整理の付かない情報で満ちあふれているのかも知れません。子ども達には知的な刺激はとても重要です。そして、情報を整理する時間と環境が大切です。情報の整理は通常「睡眠時」に行われます。子どもは寝ながら育つよ言われます。それは、身体の成長もさることながら、生まれてきて受けるあまりの情報の多さに、それらを整理する睡眠という時間が必要なのでしょう。
子ども達には段階を追った学習が大切です。また、偏った学習は好ましくありません。具体と抽象、よく使われることばですが、数学習に於いては、幼児期から具体的指導が必要なのですが、抽象的な指導に偏ってしまいがちなのです。それが数字だけの学習指導です。以前もお伝えしましたが、数学習で行われる具体的な指導とは、具体物を使用した学習で、大きい・小さいという概念から始まり、数字という抽象まで結びつけていきます。指導で扱われるタイルは、その後形を変えて、テープ図や線分図として使われます。視覚的に捉える、イメージとして思考の手助けをする、そうした役割を担います。数学習が数学にまで及ぶと、「置き換え」という概念が数多く出てきます。文字式や方程式はその基本かも知れません。解らない数を□に置き換える、文字に置き換える、Xに置き換える、こうした抽象的な学習は、タイル指導の中でごく自然に行われていきます。「1体1対応」という考え方から、1個のりんごの絵の上にタイルを1個おく、これは立派な置き換えの考え方です。こうした学習経験の一部は、当初は直ぐに効果は出てこないものの、数年後まるで伏流水のように蘇ります。子ども達の中にある知性という流れは、表面的に見える川のような流れと、目に見えない地下深く浸透し流れる地下水脈のような流れがあるのだと思います。
今、すごい地震が起きました!本棚が揺れ始めました!
2014/9/16
著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫
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石川先生監修!
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