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少子化と教育環境「独り言」

「集団か、個別か?」

2018年問題に代表されるように、少子化問題は教育界に大打撃を与えている。ただ、何故ここまで大学の数が増えたのかの疑問はある。多様化の波はユニークな学部を数多く増設した。目的を持たない多くの学生が、申し訳ないが、まるでキャッチコピーのようなユニークな学部に引き寄せられた。経済的な理由が大半と聞くが、中途退学者の数が多いのは、こうしたことも原因なのだろう。2018年、大学は全入時代を迎える。

 民間教育の現場では、個別指導に陰りが見え始めてきた。それは、指導する講師に、質の低下が見られると関係者が語った。講師となる大学生はゆとり教育で育った子ども達だ。ゆとり教育の思わぬ弊害が民間教育の運営に暗い影を落とす結果となった。それは会社でも同じだろう。「社会人としての自覚」等を語る以前の問題があると人事担当は嘆く。民間教育では、公教育とは違う自由さがある。そこで個別指導と言う指導法が集団指導を押さえ主流となっていた。しかし、先の理由意外に、集団に馴染めない子ども達の増加が、少子化という社会状況を踏まえ、保護者や子ども達の心に微妙な変化を生み始めた。

「個」があまりにも支配しすぎると人は不安になる。人との交わりが少なくなると、人の本能が呼び起こされるのだろう。よく集団で群れる子ども達が問題になるが、「意識の共有」という面で彼らの気持ちが解るような気がする。この集団が良い方向に向けば問題ないのだが、学校の成績や家庭の貧困など、抑圧され閉塞感の漂う現実社会から、彼らの心は徐々に荒んでしまうのかもしれない。最近になり、フラッシュカードが注目され初めて来た。それは、集団で行われる。そして、先生の捲るカードに呼応し子ども達から声が発せられる。その声が次第に揃っていくと、リズムテンポ良くカードが進行する。彼らは「声が揃うと気持ちが良い」という。「声を出すとストレスの発散になる」とも言う。そして、「答えられると嬉しい」と言う。集団だからできることは多々ある。個人の尊重は大切だ、だからといって全ての教育を「個対個」で行うのは、教育という意味に於いて平衡感覚を失ってしまうだろう。「人の振り見て我が振り直す」、集団には自分にとってのお手本とも言える友人が存在する。それをかつては「ライバル」といった。

少子化により、家庭内で兄弟を通して学ぶ事が少なくなって来た。兄弟姉妹の仲で交わされる情報交換も一人ではできない。子育てと同じように、母や父から子どもへ受け継がれていく子育て法も今は殆ど見かけない。教育は集団よりも個別の方がより細かく指導し手もらえるという幻想があるかも知れない。学ぶとは教え込まれるものではない。個別指導が主流となった時期は、ゆとり教育真っ最中だった。このことは、必ずしも個別が学力を上げたとは言い切れなかったことを意味していた。すると直ぐに集団指導、それも少人数の集団指導へと見方は変化するが、これからかの指導体系に新たな「集団個別」という形式が生まれそうだ。考えて見れば、問題を解くときは「個」である。集団で授業を受けるときは皆同じテキストを使い、個人が問題を解く時は個別に対応されたテキストを行う。こうした新しい学習形態が出てくるだろう。両極端な指導を選択する事自体おかしな事だったのかもしれない。

 最後は「人」、教育はそうあるべきだ。多くの電子機器による学習も、それは時代が必要とするのだろう。しかし、「人を育てる」という教育の根幹を無視しできない。誰かが、正しい目を持って臨むべき対象こそ教育ではないだろうか。

テレビ取材

 昨日、代表が 日本テレビ「news every」の電話取材を受けました。本日の放送です。

教材「特別販売」

 明日10月2日より、学ぶ

事の原点である「書写」の教材を特別販売します。本来であれば今日なのですが、明日が「大安」で今日が「仏滅」ということで、代表は迷わず「大安」を選択しました。書写の学習効果が先日の勉強会で話題となったことから、多くのお声を頂戴し「特別販売」に踏み切りました。これを機会に是非お試し下さい。なお、限定数は各100セットとなります。予めご了承下さい。

 販売期間は1ヶ月です。

・石川教育研究所 教材販売部 担当 渡部

2014/10/1


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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