![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145424530/rectangle_large_type_2_e612c6016e2f3194eca4762216eefe71.jpeg?width=1200)
2024年春季 赤十字救急法救急員養成講習
日時:2024年6月16日(日)
13時00分~17時00分、
6月22日(土)、6月23日(日)
いずれも9時00分~17時00分
※救急法基礎講習(一次救命処置)と救急法講習(応急手当)の連続開催
場所:日本赤十字社新潟県支部
(新潟県赤十字会館)1階クロスホール
毎年、春と秋に行っている新潟市分団主催の救急法救急員養成講習。
2024年の春の養成講習は上記の日程で開催されました。
今回の受講者数は15名。
今回は毎回養成講習を担当しているN指導員と、新しく指導員資格を得た新任のS指導員が担当、更に基礎講習には同じく新任のH指導員が補助指導員として担当しました。S指導員・H指導員も、これまで研鑽してきた知識と技術を受講生の皆さんに伝えるべく奮闘、それを見守るN指導員が少し離れたところで見ているという、なかなかに微笑ましい光景が(笑)。
まずは手当の基本・一次救命処置・気道異物除去を学ぶ、救急法基礎講習から様子をお伝えしましょう。撮影はH指導員です。
![](https://assets.st-note.com/img/1718816135254-it2HJyVzmL.jpg?width=1200)
学科が終わった後は、実技です(スミマセン、学科の際の画像を撮影していませんでした!by H指導員)。最初の実技は「手当の基本」。画像は体位変換。倒れた傷病者がうつ伏せの場合は仰向けにしないと手当が出来ませんので、その体位を変換する手技です。
体位変換をしようとしているのはS指導員、倒れているのはSスタッフ。
二人とも同じ姓と、会話しているとなかなかややこしいものがありますが(笑)、気にしないでいきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1718817589744-SASgPR5OiG.jpg?width=1200)
回復体位。あまり聞かない言葉ですが、この体位は傷病者に意識がなく、普段通りの呼吸がある場合に行う体位です。意識がない場合に仰向けに寝かせておくと、舌の根元気道側に沈み込んでしまう「舌根沈下(ぜっこんちんか)」と言う現象が発生します。そうなると気道閉塞が起きてしまうので、その舌根沈下を防ぐための体位が、この回復体位です。
余談ですが、この回復体位。普段の生活の中でもこの体位を取ると、なんとなく落ち着きます(←当社比)
![](https://assets.st-note.com/img/1719333717176-XAY96fmSBA.jpg?width=1200)
救急員養成講習2日目。実技は止血から始まります。画像で行っているのはターニケット。正式名称はC-A-T「Combat Application Tourniquet」、訳すと戦術止血帯(コンバット アプリケーション ターニケット)と言います。速やかに止血を行える器具なのですが、日本ではまだ医療器具として承認されていません。ですが、一般市民にわかりやすく止血を行える器具として、東京オリンピックを契機に日本赤十字社でも救急法講習の中に組み入れられました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719335302111-BHPiWOHNj2.jpg?width=1200)
止血の実技の次は、三角巾を使った包帯法。これは今までにこのWEBでも何度も紹介してきた部分です。画像はN指導員がS指導員に頭頂部の包帯のデモを行っているところ。包帯の持ち方、指の当て方などを詳しく説明していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1719384099013-sGbhRDJNvA.jpg?width=1200)
頭頂部の包帯、完成するとこのような形になります。ポイントは三角巾が頭頂部にある保護ガーゼをしっかり押さえて保護していること、なおかつ三角巾の包帯部分にたるみがないことがポイントです。受講生の皆さんは、指導員が行う手技をしっかりと見て、自身が行う実技に挑んでいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719384335313-kGtRhGNQVr.jpg?width=1200)
頭頂部に続いては前腕です。今回もS指導員をモデルにN指導員がデモを行っていて、それを受講生の皆さんが食い入るように見ている、と言った構図です。この包帯法のポイントは、前腕に沿うように巻き上げた三角巾に弛みがないようにすること。弛みがあると、傷口に当てた保護ガーゼがズレてしまいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1719384782939-JDnSINFRTm.jpg?width=1200)
この画像は下腿骨折の手当が完了したところです。骨折の手当は人数が必要になるのと、器材も副子や当て布などが必要になってくるので、講習のかなでも結構時間がかかるところです。このように三角巾があると傷や骨折など、あらゆるところの手当が可能になります。また、持ち運びや携帯も楽なため、いざというときに素早く手当てが出来ることもメリットの一つです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719385130510-b8xZkNbpN7.jpg?width=1200)
三角巾による傷の手当、骨折の手当、搬送と続いた後はいよいよ講習の総まとめ、総合実技です。一次救命処置から始まり応急手当と続いてきましたが、これまではそれぞれの手当がバラバラで、まとまっていませんでした。この総合実技は、それを一つにまとめて一連の流れにする大事な実技です。
受講生の中から4人を選び、それを11人で救護するという内容でしたが、傷病者役の方々の演技力が抜群で、本番さながらの雰囲気を醸し出していました。そこにいろいろ惑わす野次馬さんとしてチャチャを入れに行くスタッフの面々(笑)。皆さん素早く判断し手際よく手当てを進めていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719385671091-eKBa3ie2Yp.jpg?width=1200)
総合実技が終わった後は、練習時間を経ていよいよ実技検定へ。N指導員、S指導員、H指導員が検定用紙を片手に見守る中、指示された項目の包帯法の実技を行っていきます。私たちが検定用紙を片手に確認していると、やっぱり受講生の皆さんは緊張するようで…。私たち指導員も、受講生の皆さんが出来るだけ緊張しないようにしてるんですけどねぇ…
万が一の時の一次救命処置、急病やケガ、災害時に役立つ救急法。
災害が頻発するようになった今の日本で、市民が行う一次救命処置や応急手当の必要性が高まっています。
新潟県赤十字安全奉仕団新潟市分団では春と秋の2回、養成講習を開催しています。また、新潟県内の各地でも、それぞれの地域の分団が救急法等の講習を開催しています。
受講を希望される方は、日本赤十字社新潟県支部のWEBを御覧ください。
また、新潟県外にお住まいの方も、それぞれの都道府県市区町村で救急法等の講習を開催中です。詳しくはお住まいの都道府県の日本赤十字社各支部のWEBをご覧いただくか、お問い合わせください。
いざというときのために。万が一の時のために。家族を守るために。
皆様の救急法講習の受講を、お待ちしています。 (N)