😩卒アルは黒歴史!?捨てられる卒業アルバムの理由と、制作側の意識転換の提案
4人に1人が卒アルを手放した?!
「卒業アルバムを捨ててしまった…」なんて話、聞いたことありませんか?実は、約20〜30%の人が卒アルを処分しているというデータや、4人に1人はもうアルバムを持っていないというデータがあります。
卒業アルバムは、思い出の詰まった大切なもののはず。なぜこんなにも捨てられてしまうのでしょうか?
卒アルを捨てる主な理由
人々が卒業アルバムを捨てる理由は、以下のようなものが挙げられます。
・収納スペース不足
大きくて場所を取る卒アルは、断捨離や引っ越しの際に処分されがちです。
・思い出が薄れている
卒業から時間が経ち、見返すことがなくなってしまうと、捨てても惜しくないと感じるようになります。
・過去を断ち切りたい
そもそも卒アルが気に入っていないし、学校時代の嫌な思い出や過去を忘れたいという感情から、卒アルを処分する人も少なくありません。
その大きな原因は「作る人」にある?
こうした背景には、卒アル制作の現状にも問題があるのではないかと考えられます。卒アル制作が教員の皆さんや、係の保護者の方々の負担になっているという話は頻繁に聞かれますし、写真館など制作事業者が作りやすいように、あるいは利益優先のために、卒業生の希望や視点が十分に反映されていないという反応も。個人的には耳が痛い話です。
卒アルはプロダクトアウト型の典型
現在、多くの写真館が手がける卒業アルバムは、制作事業者の都合で構成されていることが多いです。これがすべて悪いということではありません。作り手も人間ですし、制作フローにおいて各社のテイストや、プロとしてのこだわりが反映されることは当然のことと言えます。
しかしながら、決まりきったテンプレートに沿った形で写真を配置するだけのアルバムでは、卒業生にとって思い入れが薄いものになりがちになることもまた当然の流れと言えるでしょう。
マーケットインへのシフトが必要
卒業アルバムは、本来、受注生産です。既製品ではありません。
つまり、卒業生が作りたいように作ることが求められています。これが、「プロダクトアウト」から「マーケットイン」へのシフトです。
卒業アルバムを大切にする気持ちは、単に記念としての価値だけでなく、作る過程での関与や思い出の深さにあります。教員・保護者・制作業者…すなわち大人が主導する、一方的な提供ではなく、卒業生が自らの思い出を形にするプロセスが大事ではないでしょうか。
だからこその体験学習型卒業アルバムの提案
こういうわけで、私たちは「体験学習型卒業アルバム制作」をご提案している訳です。
卒業生自身がアルバム作りに積極的に参加し、自ら写真を選び、レイアウトを考え、表現するプロセスを体験するものです。子どもたちが自分で選んだ写真をアルバムに載せ、自分の視点で思い出を形にすることで、アルバムはより個性的で愛着のあるものになります。
こうしたアルバムは、受け取ったときの喜びが大きく、大切にしてもらえるようになるはずです。
まとめ
卒アルは捨てられるべきものではなく、大切な思い出としてずっと残るべきです。そのためには制作業者や大人主導のプロダクトアウトではなく、卒業生の視点を中心にしたマーケットイン型の卒アル作りが必要です。体験学習型の卒アル制作を通じて、卒業生たちが思い出を形にし、未来に向けてつながる記念品を作るお手伝いをしていきたいと考えています。