(参加レポート)NewsPicks 京都紅葉の宴2018 オフ会 Part 4:佐山展生さん講演

NewsPicker takasiです。

NewsPicks京都紅葉の宴2018のレポートとして、前回まで森本千賀子さんの講演を紹介した。
Part 2 森本千賀子さん講演:イントロ、森本さんのキャリアの歩み
https://note.mu/np0/n/ncbd2f1b2ec68
Part 3 森本千賀子さん講演:キャリアを切り開く上で大切なこと
https://note.mu/np0/n/nf2c5caa0788c

今回は、インテグラル・スカイマーク代表取締役 佐山展生さんの講演から気になった点を3回に分けて紹介する。
Part 4 佐山展生さん講演:イントロ、佐山さんのキャリアの歩み
Part 5 佐山展生さん講演:スカイマークの再生、取り組み
Part 6 佐山展生さん講演:結び言葉、メッセージ

講演前には配布された資料がまず圧巻。佐山さんの「人生は面白そうを追求する旅~スカイマークの再生と企業価値向上」と題した説明資料(76ページ!)、スカイマーク時刻表、搭乗に関するアンケートが、運営の方々から印刷・配布頂いた。

佐山さんの講演は魅力的だった。独特の口調とサービス精神溢れる説明と小噺が相まって、5分に1度笑いが起きる活気に満ちた講演会。また過去にないぐらいキャリアの歩みの説明省き、スカイマークの再生を多く語った講演だったそう。

小噺の一例を挙げると、ご自身のキャリアヒストリーでの一橋大学大学院のポジションのくだり。一橋大学大学院で2005年から教授を務められていたが、国立大学の定年規定が代わり、定年退職扱いになったことに対し、「本業じゃないので分からなかったですわ」「大学側には呼び名はなんどもよろしい」と言って今年から客員教授になった。ここでも独特の口調で笑いを誘っていた。

さてキャリアの歩みの話では、30歳になるまで行こうと思った場所に自ら決断して行ったことがなかったと言う。
大学入学では建築学科志望だったが、空欄だった第二志望先に高分子材料書いた所、流れで入学することになり、最初の就職先も研究室の紹介で帝人に入社することになった。

帝人では、工場でものづくりはいかに難しいか(同じ設計でも均一のもの作れない等)最初の3年で学んだ。
また納得するまでとことん問い続ける癖がついたり、「新しい世界に入ると皆がプロに見えるが、一生懸命に仕事すると、皆が案外分かっていない(本質を理解している人は5%もいない)ことが分かった」気づきも得たそう。

製造現場から研究開発に異動になり、異動先が当時会社の中枢、出世コースだった。
ただ、持ち前のとことん問い続ける性格と、年近い先輩が受けた非合理的な扱いを見て、大企業でずっと働き続ける姿イメージが持てず、全く異なる仕事分野への転身を考えた。「人生は面白そうを追求する」。

M&A人材を募集した三井銀行に縁があったが、31年前に転職する人はいなく、周りの反対だらけだった。
三井銀行ではM&Aアドバイザーとして、日本そしてニューヨークで活躍していたが、MBA取得者が周りに多く、MBAの知識や手法が話題にあがることもあり、気になっていた。

ニューヨーク事務所で働いていた時、地元のMBAコース見つけ、仕事の合間に通うか判断に迷った。
当時MBAに通うのは20代アメリカ人だらけで、その環境に躊躇したが、10年後に後悔するかどうかを基準に通うこと決めた。通常4年掛かる所を、一生懸命に取り組み2年でMBAを取得した。ここでの苦労話は、時間の都合上、説明はカットされた。

三井銀行ではM&Aアドバイザーとして、画期的な案件をやり遂げた。具体的に挙げたのがクラウン・リーシング案件。
この案件は日本初のバルク不良債権・入札案件。案件完了後に会社側に退職金を問合せると、大規模なM&A金額に比した、退職金が僅かだったことにショックを受け、自分たちでユニゾン・キャピタルを立ち上げた。

ユニゾン・キャピタルを始めるに当たり、周囲から上手くいかない確率95%と言われていたが、そこもやはり「人生は面白そうを追求する旅」。うまくいきそうな勘があったのでそこに進んでいった。

ユニゾン・キャピタルで手掛けて、取り上げられた企業に東ハトがある。
テレビ朝日で最近放映されたドラマ ハゲタカのある回で、東ハトがモデルになった。https://www.tv-asahi.co.jp/hagetaka/

なぜそうなったかの裏話で、テレビ局から佐山さんにシナリオが事前に送られ、その本物感・臨場感を出す表現修正に協力したり、作家真山仁さんに取材協力して、当時東ハトの事業継続(民事再生)巡る再入札であった8時間に及ぶエンドレスな価格交渉エピソードを紹介した。
そしたら、ドラマではそのエピソードがストーリーの骨格を占める重要なシーンに取り入れられた。

いよいよ、次回は副題にあるスカイマークの再生、企業価値向上を紹介する

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