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Web Summit創始者兼CEOパディ・コスグレイブ氏来日イベント 書き起こし

司会)
パディーさんよく来てくれました。せっかくなので、いくつか質問をしていきますね。さて、あなたの言葉で聞きたい。WebSummitって何?

パディーさん)
いろんなことがジャーナルにも言われるよ。ギークのダボス会議とかアンチSESとかね。テクノロジーに精通した本物を集めたコミュニティーを作りたかったというのがあるんだよね。他のイベントとはそこが違って、成長した理由なんじゃないかな。世界中の人々が集まり、テクノロジーについて考えていく場になっているよ。

司会)
WebSummitって10年経っていない中、何が急成長の秘密でしょうか?

パディーさん)
秘密ね・・・笑

良いものを作ったあとは口コミというのがもっとも大きな力にはなっているよね。より良い体験を作ることは、北米でもヨーロッパでも香港でも生きるよね。

司会)
AirbnbやUberも物件やタクシーという観点はもともと存在していました。それと同じでイベント自体はもともとあった。でも、そこにソフトウェアを持ち込んでやっていたところはあまりなかった。それがWebSummitの秘密とは言えるかもしれないというところは補足します。では、各地の違いは?

パディーさん)
まずは地名が違うよね・・・。

(会場爆笑)

日本からは400人・500人合計で来ているけど、ウクライナからは800人・1000人来ていて、国の単位という観点で言うと、もっと来てくれてもいいかなとは思っている。東南アジアも非常に多いよ。

司会)
日本のスタートアップシーンについてどう思いますか?

パディーさん)
とても興味深いよね。日本にはスタートアップが少ない、と嘆く人が多いけど、嘆く必要はないよね。素晴らしいスタートアップの歴史が1970-1980にあったよね。そこでできた企業が成功していた。土でいうと、栄養素が埋まっているので、そこをどう出していくか、というフェーズだと思う。

アメリカでは多くのユニコーンが生まれ、アントレプレナーや投資家が存在している。とはいえ、ここ10年を見ると、安く、早く、ローコストR&Dというのがかなり出てきているので、勢いがあるけど、社会的インパクトを見ると、影響力は少ないと思うんだよね。

それを考えると、日本の技術力はアメリカも太刀打ちをできないものを持っているから悲観的になる必要はないと思うよ。日本の技術力はすごいと思うからそんなに落ち込まないで。

会場質問)
SLASHをやっています。スタートアップをWebSummitはどうやって助けていますか?

パディーさん)
まず、SLASHのことはよく見てるよ。SLASHのヘルシンキでやっていたのを見たとき、こんなに大きなイベントできるかな、と思ったんです。でも、その時の会場がヘルシンキだったので、それなら自分でもできるんじゃないか、と思った。

スタートアップは時間も限られているから、注意深く選ぶ必要があると思うんだ。多くのベンチャーは失敗もしている。100ビリオンドルの投資がされているし、注目はされている。

とはいえ、誰しもに合っているわけではないんだ。例えば、メディカルデバイスとかについてはWeb Summitはやっていないし、そこをピンポイントで行きたいなら合っていないかもしれない。事前調査が重要だと思うよ。

会場質問)
人の仕事をAIが奪うという言説についてはどう思う?

パディーさん)
1)AIは必要以上に議論が加熱しているところがある。
2)仕事がなくなると言われているが、恐怖感があると思うが、発展を止めるのではなく、発展について話をした方がいいと思う。
3)AIについての学術論文は色々あるけど、中国はかなり論文を出している。
なので、注目している。

会場質問)
いつWebSummitがスケールしたの?そして、趣味とかライフバランスについて聞きたい。

パディーさん)
始めることは簡単だが、成長と続けることは難しいよね。

趣味だけど・・・、メディテーションとかかな。本を読んでラインをつけていくんだ。経済産業省に行った時もサインが素晴らしいと思った。パス一つもかなり研究している。視認性が高まるようなパスになるようにしているんだ。

私生活と正直わけてはいないんだよね。「本を読むこと」、つまらなくてごめんね。

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