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“絶対に”もう一度読みたいイヤミス2選

私の本棚にはイヤミスがかなり目立っている。

イヤミス、というのは、悪意に満ちた人物や救いのない結末が描かれ、読んだ後に嫌な気分になるミステリー小説のこと。

読んだ後、あまりの救いのない結末にモヤモヤが残ってしまい、しばらく忘れられなくなる、そんな読後感が特徴的だ。

嫌な気分になるってわかってても、ど~~~してもその結末が気になってしまって読み進めちゃうのが、本当にズルいところだと思う。
謎が解けていく感じや、何が起こるか分からないスリルがクセになって、ついついまた読んでしまうのだ

そして溜まったイヤミスの多さに、「どんだけドロドロな作品好きなんだよ…」と思いつつ、それだけクセになるんだよなぁ、とその中毒性に恐れ入る。

本棚の中で目立つように感じるのは、それだけのインパクトがあったんだろうなぁ、なんて思ったり。

でも、私はしばらく読書から離れていたので、本の内容をほとんど忘れてしまっているだろう。
ただ、イヤミス特有の面白さだけを憶えている感じだ。

しかし、それは実は好都合。
イヤミスの特徴のひとつとして、「記憶を消してもう一度読みたくなる」ことがあるからだ。

そこで今日は、私の本棚の中から、「“絶対に”もう一度読みたいイヤミス」と題して、絞りに絞って二冊、語ろうと思う。
感想を書く記事ではないが、もう一度読みたい理由をご紹介しよう。


① 『母性』 著:湊かなえ/新潮文庫

あらすじ(裏表紙より引用)

女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が入り混じり、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。


イヤミスの女王はやっぱり外せない。
そもそも、はじめて読んだイヤミスは湊かなえさんだったはずだ。

その中でも、特にもう一度読みたいと思ったのが、この「母性」だった。

理由は、読み終わったときの嫌な気分が一番きつかったのは「母性」だったから

記憶の中の話で、どんな結末だったかはっきり言える訳ではないのだが、すごくイヤ~な気分だったのを憶えている。
そして、だからこそ、何があんなに嫌な気分にさせていたのか、ラストや構成がすっごく気になるので、選んでみた。


② 『ルビンの壺が割れた』 著:宿野かほる/新潮文庫

あらすじ(裏表紙より引用)

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつての恋人。フェイスブックで偶然発見した女性は、大学の演劇部で出会い、二十八年前、結婚を約束した人だった。やがて二人の間でぎこちないやり取りがはじまるが、それは徐々に変容を見せ始め……。先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、。衝撃の問題作!


これは、イヤミス好きの人にぜひ読んでいただきたい、本気でオススメする作家さん。
もう本当に、本ッ当に、ラストで唖然としたのをはっきり憶えている。
ページ数がそこまで多くなく、割とサクッと読めてしまう。そして、面白い。
すごく衝撃的で、確か読み終わった翌日に、もはや迷うこともなく二作目も買った。

もう読んだのは二年くらい前だけど、ラストが忘れられない。
忘れられないのが惜しい。
ラストどうなるのかはもう分かっているけれど、そこに行き着くまでをもう一度読みたい。


今回は、以上二冊を紹介したが、まだいくつもイヤミスがあるので、そちらもまた紹介していきたい。
そして、この二冊を優先的に読みたいと思う。
読んだら感想も纏めたい。

多分しばらくはイヤミスに脳を支配されるんだろうなあ、なんて思うけど。


自分をもっと好きになる31日間

7日目。
今日のお題は、イヤミスと絡めてみました。

「嫌な気分から脱却するために何をする?」

私は、音楽を聴いたり、好きな動画を見たりします。
皆さんの答えもぜひ教えてくださいね✨

最後までお読みいただきありがとうございました!

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