介護の仕事を考えている学生さんへ
あなたが実習先や職場にて「見た」「見ている」
言葉遣いや態度の悪いおばさんも
あなたの学校での学びを否定するおばさんも
無理矢理起こされる起床も
着のみ着のままの服装も
目脂だらけで寝癖だらけのその不十分な整容も
鳥の餌やりのような食事介助も
芋を洗うような入浴介助も
物を扱うような排泄介助も
世の中、そんな施設、事業所ばかりではありません。
だからどうぞ、この仕事を嫌いにならないでください。
介護職という職業は「人の人生に介し護る」専門職です。
あなたの学校や先生が
例え「ここにしたら?」と勧められても
「給与が良いよ?」と勧められても
「先輩がいるから?」と勧められたとしても
どうか必ず自分の目で肌で確認してください。
ちゃんと「人の人生に介し護る」ことが出来る職場かどうかを。
あなたに介護の専門職になりたい気持ちが本当にあるのであれば
「護れない」職場は必ずあなたの気持ちをダメにしてしまう。
未来ある若者が、また介護業界から消えていく
そのような姿を私はもう見たくない。
私でも分かる。
足を踏み入れて、そこで働く人と接すると、話を聴くと
そこがちゃんと「人の人生に介し護る」場所になっているかどうかを。
まだまだ捨てたもんじゃない施設、事業所は存在します。
「人の人生に介し護る」ことに真剣に取り組んでいるところがね。
ただ、まだまだこちらが少ないのも悲しい事実。
今一度言います。
どうか必ず自分の目で肌で確認してください。
ちゃんと「人の人生に介し護る」ことが出来る職場かどうかを。
そして「選択」してください。専門職になりたい誇りを胸に。
どうか、どうか、この想いが私たちの未来を担う
多くの若者に届きますように。